“自ら変形・移動する”液体金属ついに登場!! 『ターミネーター』が現実となる日も近い?
■科学者たちが目指すもの
昨年、リウ教授の研究グループは、米・ノースカロライナ州立大学のマイケル・ディッキー教授のチームとともに、液体合金に電流を加えて思い通りの形にしたり、元に戻すことに成功している。今回の研究成果と併せて、液体合金の集団を統制するなど、より思い通りに液体合金を操ることが可能になるらしい。
もっともこの研究は、自在に変形しながら活動することができる「T-1000」のようなロボットを生み出すための、ほんの始まりに過ぎない。しかしリウ教授たちは、まず「T-1000」よりも現実的で、近い将来を見据えた目標を立てているようだ。今回の研究をさらに推し進めることで、「血管の中を自由に動き回って患部に薬を届けたり、体内の状態を検査することができる小さなロボットも、遠くない将来に実現する」というのだ。
映画『ターミネーター2』の設定上は、2029年に「T-1000」が開発されることになっている。今後、リウ博士たちの研究が劇的な進展を見せた場合、それに近いものが誕生している可能性もあるかもしれない。期待とともに漠然とした不安を抱いてしまうのは、映画を意識し過ぎだろうか?
(編集部)
参考:「New Scientist」、「Wiley Online Library」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊“自ら変形・移動する”液体金属ついに登場!! 『ターミネーター』が現実となる日も近い?のページです。中国、研究、ターミネーター、金属などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで