またアメリカのマッチポンプか?「イスラム国」化学兵器使用で浮上する陰謀説
アメリカは情報機関を通じ、さまざまな武器をイラン・イラク戦争の時を筆頭に、湾岸戦争、イラク戦争の時に持ち込んでいます。この時、アメリカから依頼を受けた「スンニ派の武器商」や「非合法なPMC(民間軍事企業)」などがいるはずなのです。しかし、時代の変遷とともにアメリカと対立することになってしまったアサド政権やイスラム教スンニ派などは、それらの武器を手放さなければならなくなります。なぜならば、イラクのフセインがやられたように「アメリカが渡した武器リスト」の中に「毒ガス兵器」「化学兵器」があった場合、アメリカはその「アメリカが渡した」という部分だけを消し去り、『「アサド政権」または「IS」が化学兵器を使った』『保有している』と言って攻めてくるからです。つまり、「自分で持ち込み」、その「持ち込んだ武器を口実に戦争を起こす」というマッチポンプ的な戦争を行うことがありえるからです。まさにイラクは、そしてイスラム教スンニ派は、それをやられてきたという「自覚」があるのです。
アサド政権およびISは、元をたどればアメリカが持ち込んだ「化学兵器」を、処理しながら半分使う状況だといえるのではないでしょうか? 筆者の周りには「戦争で化学兵器を使用しても、イスラム教徒が傷つくため、彼らはあまり使いたくないはずだ」と語るイスラム教徒も少なくありません。
では、その化学兵器をISが持ってどうするのでしょうか。ISは「捕虜の処刑」にこれらの化学兵器を使う可能性があるといえるでしょう。または、イスラム教徒がいない国で使う可能性もあるということです。まさに今、アメリカは自分で持ち込んだ化学兵器で攻撃される可能性があるのです。
さて、これらと同時に、現在ISへの武器の供与においてはロシアや中国なども行っている可能性はあります。この混乱に便乗し、これら大国以外の国がISに武器を持ち込む可能性も否定できません。戦争の監視は、しっかりと行われなければなりませんが、残念ながら、日本にはそれを行う力はないようです。
(文=星島次郎)
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