湖の水面を歩くハスキー犬?世界中に拡散された奇跡の写真
忍術か!? 水面を歩いている犬が撮影されたとネットで話題になっている。美しい湖の水面を優雅に歩くハスキー犬に今、世界中の視線が注がれているのだ。
■美しい湖の水面を優雅に歩くハスキー犬
CGによる合成写真か? と一瞬目を疑う向きも少なくないと思われるが、最初にタネ明かししてしまうと、厚い氷が張ったロシア北部の湖に普段はめったに降らない大雨が降り、雨水が氷の上に浅く貯まったことで、この奇跡の写真が実現したのだ。まさに鏡のような“ウォータースクリーン”といえるだろう。
この地でオフロード対応の運送業に従事するフォックス・グロン氏が雨上がりの湖に来たところ、仕事の相棒でもある2匹の愛犬が躊躇なく湖の上を歩きはじめたという。そしてまさに水の上を歩くような我が愛犬の奇跡的な光景に感動し、すかさずカメラを引っ張り出してシャッターを切りまくったということだ。
「2匹の犬が湖の上を歩いている最中、ずっと写真を撮りっぱなしだったよ。こんな写真が撮れる機会なんてめったにないからね。大雨が降ったものの湖はすでに分厚い氷が張っていたので、雨があがった後はこんな素晴らしい景観が広がったんだ」とグロン氏は「Daily Mail」記事の中で述べている。
何十枚ものこの“奇跡の写真”を収めたグロン氏は、さっそくロシアのソーシャルメディア「VK」にこれらの写真を投稿したところ瞬く間に注目を浴びて世界中に知られるところとなった。ネットで寄せられる声には「海の上を歩いたキリストみたいだ」という感想が多いという。優雅に歩くハスキー犬の周囲に広がる青く輝く幻想的な湖が、写真に神秘的なニュアンスを与えているのかもしれない。不思議であるとともに、文句なしに美しい風景写真でもある。
■ある種の“水面”は歩ける?
実際に水の上を歩くのは犬にとっても人間にとってもかなり困難なことだが、その上を歩くことが出来るという液体があるというから驚きだ。
それは「ダイラタンシー流体」という流体で、通常の流体には起らない振る舞いをするという。ダイラタンシー流体の中で、最も手軽に作れるものの一つに「ウーブレック(oobleck)」がある。作り方はいたって簡単。水・1に対し、片栗粉(あるいはコーンスターチ)・1を混ぜれば出来上がりだ。
こうして出来たウーブレックは、従来のニュートン力学には当てはまらない動きを見せる不思議な物質で、手のひらで表面を強く叩くと硬く感じられるのに、ゆっくり手を入れれば通常の液体のように水没していくのだ。そしてこの性質を用いて、“水面を歩く”こともできる。
(文=仲田しんじ)
参考:「Daily Mail」、「Telegraph」ほか
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