中国の巨人症の女 ― 貧困と悲運が引き起こした悲しい死

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 その後、家の貧困問題から姚は学校に通えず、まともな職にありつけなかった。そんな彼女が働ける場所といえば、サーカス団で見世物になることくらいだった。彼女は20歳でサーカスに入団するも、耐え難い辱めや、囚人のようなひどい扱いを受け、数年後には逃げるようにして退団。だが、巨人症を患っている姚の姿をたまたま見た医師が、彼女の治療に当たりたいと申し出たことは不幸中の幸いであった。そのころの彼女の身長は229cmを超えており、それ以上の成長は彼女の命に関わるとして、一刻も早い治療が必要であったのだ。

 00年、遂に姚は腫瘍を摘出する出術を受けるに至った。しかし、その時点で腫瘍はかなり大きく、脳内に入り組むまでに育っていたため、完全に摘出されることはかなわなかった。術後、彼女の成長は一時的には止まったものの、数年掛けて再成長をはじめた。10年にイギリスのドキュメンタリーチームが彼女の治療を試みるが、その時点で姚の身長は234cmまでに育っており、ギネスブックに『生存する女性の中で最も背が高い女性』として認定される。

 この頃になると、彼女の病は末期的で腫瘍が脳内で育み、体の至るところに悪影響を及ぼした。視神経を圧迫し視力は弱まり、性ホルモンの欠落によって、彼女の子宮は縮んでほぼなくなっていた。加えて、心臓は育ちすぎて血液を正しく循環できておらず、脳には血栓の兆候が見られ、下垂体の腫瘍は手術できない状態にまで拡散していたのだ。それでも、医師団はあきらめず、ホルモン治療により症状の安定化を試みた。

 だが、その甲斐むなしく、12年末、とうとう姚は41歳という若さでこの世を去ってしまう。もし、彼女が幼少期から定期的に健康診断を受けられる状態にあり、早期に処置を受けてさえいれば、彼女の悲劇は避けられたに違いない。悲運と貧困の二重の悲劇が生み出した、なんとも悲しい人生であった。
(文=五月松鯉)

参考:「dailymotion」ほか

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