うんこ(人糞)ここにあります! 路上うんこマップを作った女性と悲しき実情=米
■公衆トイレの必要性を訴える
この街で育ったウォンさんは、「サンフランシスコはホームレスに対してさまざまなサービスを提供していることで評判ですが、まだまだするべきことがあると感じます。トイレもそのひとつ。ホームレスが“もよおした”とき、道端以外の選択肢はないんですよ」と話し、トイレの必要性について訴えている。
さらにウォンさんは、このうんこ地図がコンペにおいて賞金を得たため、「Lava Mae」という民間のプロジェクトに寄付をした。このプロジェクトは、廃車となっていた市のバスを改造してトイレやシャワーなど整備し、週3回ほどホームレスがいる所を周るというものである。プロパンガスと消火栓の水を利用してシャワーを提供しており、今後も便を増やすことを計画しているそうだ。
また、糞便に関する苦情が増えたため、市の公共事業局も、「テンダーロインピットストップ」というプロジェクトを試験的に開始し、ホームレスのいる地区に仮設トイレを設置している。市の声明によれば、提供エリアの苦情が減少したため、実施地区を拡大することも検討中のようだ。
公衆トイレが充実している日本ではなかなか考えられない光景であるが、このような奇妙な地図が生まれるほど状況は逼迫していたのであろう。うんこがあふれていた17世紀のフランスのパリで、うんこを踏み潰さないようにとハイヒールが誕生したという話に似たものを感じるが、うんこマップについてはすぐにその役割を終えてほしいものだ。
(文=杉田彬)
参考:「Reuters」、「(Human) Wasteland」「San Francisco Public Works」ほか
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