青白い男の霊がセックスの最中に!! 記者が実際に体験した新大久保ラブホテルの怖い話

青白い男の霊がセックスの最中に!! 記者が実際に体験した新大久保ラブホテルの怖い話の画像1credit:My Ghost/from Flickr CC BY 2.0から

 筆者は風俗取材を長年続けているが、10年ほど前に不思議な体験をしたことがある。

 さる出版関係者たちとの飲み会の席でのこと。新大久保に霊感のある立ちんぼ(娼婦)がいるという話で盛り上がった。当時、筆者はスポーツ紙で風俗記事を担当していたこともあり、その話を聞くなり、現場へと直行した。

 すっかり夜も更け、時計の針は午後11時過ぎを指していた。新大久保付近のラブホ街には、風俗店に在籍しない、不良外国人の立ちんぼの姿があった。東南アジアから南米まで、さまざまな国の女性が客を引いては、安ホテルへと消えていく。

 お目当ての女性は、関係者から特徴を聞いていたので、見つけるのはたやすかった。軽く会釈を交わすと、彼女の方から交渉してきた。

「1万5000円で最後まで」

 「最後まで」というのは、ベッドを共にするということの隠語だ。交渉に応じ、彼女の案内で古びたラブホテルにしけこむ。と、部屋に入るなり、彼女は神妙な顔つきで、次のような話をしだした。

 少し前に、このホテル予備校生の客と性行為に及んだ後、男性が彼女の目の前で飛び降り自殺を図ったとか。そのことは事件にもなり、原因は受験ノイローゼで思いつめたあまりの発作的なものだったようだ。それ以来、彼女は幽霊を頻繁に目撃するのだという。

■ドンヨリとした重い空気が漂うラブホテル

 そんな不気味な話をされたが、こちらは取材で来ていることもあり、彼女をベッドへと呼んだ。肌を重ねている最中にも彼女は、筆者の背後をしきりに気にしている様子で落ち着かない。まさに何かにおびえているという感じだ。そして、彼女はこう言う。

「部屋の空気が重たいから、窓を開けてもいい?」

 悪い冗談だと思いつつも、窓を少しだけ開け、行為を続けた。それでも、彼女は「わっ!」などと突然、大声を上げ、

「……今、霊の気配を感じたの」

と真顔で話すのだ。

 この頃になると、彼女に霊感があるという話は、本当なのだなと思い始めたが、行為をしている最中に突然、悲鳴を上げられてはたまったものではない。いったん、落ち着きを取り戻すため、休憩を提案すると、彼女は指先を小刻みに震わせていた。ペットボトルのふたを開けることができないくらい動揺しているようだった。なんだか、こちらまで怖くなってきたので、セックスすることは諦めて、彼女の話を聞いた。

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