「富裕層は神に近づくため自らの身体を改造するようになるだろう」大学教授が語った200年後の未来

■人体のサイボーグ化は富裕層のみ!?

 しかしながら人類のサイボーグ化が実現したとしてもその技術は富裕層のみに限られた技術になり、またサイボーグテクノロジーは現代よりも「持つものと持たざるもの」の社会的格差を急激に広げる要因になるだろうとハラリ教授は警鐘を鳴らしている。つまり将来、貧困層の人々が死んで行く中、富裕層だけは永遠の命を手に入れる事ができるようになるというのだ。

 ハラリ教授の持論によると、人類が地球において支配的な種になり得たのは、フィクションを発明したことが大きいと言う。フィクションとは地球上他の生物には無い人類固有の社会を統括する概念で、具体的に言うと宗教や貨幣制度、基本的人権などである。

「神の存在は非常に重要です。なぜかというと宗教的な神話なしでは私たちは社会を築き上げる事ができなかったからです。宗教は人類が発明した最も重要なもので、人類が宗教を信仰している限りは制御可能な存在でいられます。しかし私たち人類はこの数世紀で飛躍的にパワフルな存在となり、もはや神の精神的な支えを必要としなくなっています。現在私たちが必要なのは神という概念ではなくテクノロジーだと言っても過言ではありません。宗教的観点からみても、世界の最も興味深い場所はもはや中東ではなく、テクノロジー教を育むシリコンバレーだと言えます。彼らは死でさえも、テクニカルに解決し得るバグととらえるでしょう」(ユバル・ハラリ教授)

 少し過激な論調にも思えるが、今までSFの世界でしかなかった事が当たり前の世の中になっている現在の状況から考えれば、テクノロジーの進化により宗教さえも淘汰されていく時代になるという事に合点が行かなくもない。ペッパー君がバージョンアップされ続けていくその先には、どんな未来が待ち受けているのだろうか。

「時代は静かに、いつの間にか変わる」ペッパー君のキャッチコピーにそう書かれているが、テクノロジーの進化に慣れていけばいくほどに、いつの間にか人類がサイボーグ化する事へ違和感も無くなり、人類は自然にそれに順応していくのだろう。ちなみにハラリ教授の著書『Sapience :A Brief History of Humankind』は現在日本語訳版は未刊行であるが、30カ国以上の言語に翻訳されている。
(文=ジョー丸山)

参考:「Telegraph」、「Daily Mail」ほか

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Sapiens: A Brief History of Humankind

人類の歴史を大胆にまとめた話題作

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