【警告】桜島大噴火したら「再稼働の川内原発壊滅」「放射性物質入り火山灰が日本全土に飛散」?
■再稼働に異議を唱える学者も次々出現!!
2013年に毎日新聞が火山学者に対して行ったアンケートでは、「巨大噴火の被害を受けるリスクがある原発」として、50人中29人が川内原発を挙げている。
また、武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地球物理学)は、「とんでもない大きな規模の噴火であれば、川内原発に影響を与えることは十分に考えられます。九電は実にいい加減なことを言っています。仮に大規模な火砕流が起これば、原発内のすべての施設がやられる可能性もある。福島原発のように『電源喪失』という事態に陥るかもしれないのです」(日刊ゲンダイ、2015年8月17日)とまで言っている。
神戸大学大学院理学研究科の巽(たつみ)好幸教授(マグマ学)は、「九州には巨大カルデラ火山が5つあります。噴火の規模にもよりますが、過去にあった巨大カルデラ噴火が起きた場合、5つのうちどこで起きても川内原発は何らかの影響を受けると思います。いろんなケースが想定されますが、火砕流によって原発が破壊された場合、放射性物質を含んだ火山灰が日本全土に飛散する可能性も考えられます」(女性自身、2015年9月1日号)と警告する。
かたや九州電力の広報部は、「カルデラ噴火については、監視をすることで事前に予知できると考えております」(女性自身、同上)として、火山のモニタリングを実施することによって、カルデラ噴火の相当前の段階で、噴火の兆候を検知できると主張する。
しかし、前述の島村英紀氏は、「世界の火山の中で、噴火前に規模を予測して当たった例はほとんどありません」(日刊ゲンダイ、同上)と、九電の見解を否定している。火山学会や火山学者の大半が、火山噴火の予知は困難だとする中で、前述の巽教授も、「現状としては、とても予知などすることはできません。前兆現象などがどういうものなのか、われわれも知らないわけです。そういった基礎的なデータがないにもかかわらず、彼らは『予知できる』と言っていますね」(女性自身、同上)と、あきれた口調で語っているのだ。
日本列島において、今後100年間で巨大カルデラ噴火が起きる確率は約1%とされる。だが1995年の「兵庫県南部地震」が発生する前、同地域で大地震が発生する確率も約1%と見積もられていたことを考えると、これは決して低くない確率だろう。
日本でこのような破局噴火は、平均6000年程度の周期で起きているというが、実際のところ、多数の死者が出るような破局噴火は過去7300年間ほど起きていない。そのため前述の巽教授は、破局噴火について「いつ起きても不思議ではないということです」(女性自身、同上)と警告する。
数千年~数万年前と状況が異なるのは、現代の日本には50基以上の原発があるということだ。このような条件のもとで破局噴火が起きれば、マグマによる被害に加え、日本中に致命的な量の放射線が拡散されて国が壊滅状態になるという、二重の意味での「破局」が待ち構えているかもしれないのだ。3.11のような「想定外」の事態を起こさないためにも、たとえ低い可能性でも、最悪の事態を想定した原発立地の基準を設定すべきではないだろうか。
百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ:『探求三昧』、Web:『沙龍家』、Twitter:@noya_momose
※百瀬氏が企画・執筆したコンビニムック『2015予言 戦慄の未来記』(ダイアプレス)、大好評発売中!
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2024.10.02 20:00心霊【警告】桜島大噴火したら「再稼働の川内原発壊滅」「放射性物質入り火山灰が日本全土に飛散」?のページです。原発、火山、百瀬直也、噴火、地震、桜島などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで