「モナ・リザ」の絵の下に隠されていたもう1人の女の顔 ― 微笑まない女の正体とは?

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1214Monna Lisa_hon2.jpg画像は「YouTube」より引用

 そして現在の見えている層のすぐ下の3層目には、モナ・リザとは別の女性が描かれている。視線は遠くを見据え、ややシャープな顔立ちで、表情には特徴的な微笑がない。また、着ているドレスが描かれた当時のフィレンツェのファッションとよく合っていることから、この女性こそがリザ・デル・ジョコンドではないかというのがコット氏の主張だ。


■では今見えているのは誰なのか?

 コット氏はあくまでも描かれた絵の内容を明らかにしただけであって、なぜ、3層目の絵ができたときに、依頼主に渡さなかったのか、なぜその絵に上塗りしたのか、それらを考える材料は出てきていない。また、今回の調査方法では、それぞれの層がいつ製作されたのかまでは分析できないため、4層目がいつ追加されたのかは不明だという。

 そんなこともあり、すべての研究者がこの内容に納得しているかといえばそうでもなく、懐疑的な意見もある。ドイツ・バンベルク大学の研究者であるクラウス・クリスチャン・カーボン氏は、「外見的な違いだけで100%別人だとは言えない」と話す。人間は人の顔を区別するのが得意だとしても、よく知らない人の角度の違った絵を見て、それが同一人物かどうかを判断するのは難しいのだ。また別の研究家も、当時の画家の慣習に鑑みて、ちょっとした修正を絵の上に描くのはよくあることだとして、別人だとする結論に疑問を寄せている。

 今回の研究は、査読付きの科学雑誌に認められたものではないため、下層に描かれた人物こそがリザ・デル・ジョコンドであるということを早々に決めつけることはできないだろう。ただ、もし別人であれば、様々な謎を投げかけてきたこの絵にまた新たな謎が生まれることになる。世界で最も有名な絵画とも言われるモナ・リザ、これくらい謎が多いくらいでちょうどよいのかもしれない。


動画は「YouTube」より引用


参考リンク:「livescience」、ほか

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