予言漫画に描かれた2036年の日本がヤバい?架空のキャラや事件が現実化した不気味な話6!
■5、2020年の東京五輪開催を予言した漫画『AKIRA』
他にも、マンガ家/映画監督で知られる大友克洋氏の代表作『AKIRA』(講談社)が、2020年の東京五輪開催を予言していたと話題を呼んだ。作品中には、「来年のオリンピックのときにゃ公園になってるそうだ…」という台詞が出てきたり、「東京オリンピック会場建設地」と書かれた看板が描き込まれたシーンがある。
マンガの設定では、1988年に東京上空で爆発が起こり、第三次世界大戦が開戦。東京は破壊されたが、31年後には復旧しつつあり、2020の年東京オリンピック開催の目処がたっている。これを現実に当てはめてみると、東日本大震災で日本がダメージを負い、2020年東京オリンピック開催の目処がたつという部分までは符号する。しかし、『AKIRA』では、その後、再建途中の首都が再び破壊されてしまうという流れになっている。東京オリンピックまでにテロや災害が我が国を襲うのであろうか。
■6、福島第一原子力発電所事故を予言した漫画『COPPELION』 2036年の予言も
また、2011年に起こった東日本大震災で、福島第一原子力発電所事故が発生した。その痛ましい事故が発生する前に、まるでこのことを予言していたような設定のマンガが「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載されていた『COPPELION(コッペリオン)』だ。連載が開始されたのが、2008年からであり、東日本大震災の3年前にあたる。
作品は、西暦2036年の日本が舞台で、首都は京都に遷都されている。東京はというと、20年前に発生した大地震で、お台場の原子力発電所で放射能事故が起こり、都民の90%が死に追いやられていた。そんな中、放射能の抗体を持つよう遺伝子工学で誕生させられたCOPPELION(女子高生3人)が汚染された東京で活躍するという内容だ。
現在、天皇陛下や宮内庁が東京から京都へ移動すると噂され、首都圏直下型地震発生に怯える首都圏も企業が所有する小型原発があるとも囁かれている。
そういう状況下において、『COPPELION(コッペリオン)』の設定が全くの創作であると誰が断定できようか。いつ何時、似た事態が発生してもなんら不思議ではない。
ひょっとすると作家やマンガ家、映画監督がつむぎだす創作作品は、現実に存在する物体や未来に発生するテロや震災をキャッチして創り上げたものかもしれない。
創作物とは、未来への手がかりなのだ。
(文=山口敏太郎)●やまぐち・びんたろう
1966年7月20日生まれ、徳島県出身。血液型AのRHマイナス。作家・漫画原作者・ライター・オカルト研究家などさまざまな肩書を持つ。UMAや心霊・都市伝説など、あらゆる不思議分野に精通する唯一のオールラウンドプレイヤー。
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■山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
■映画『アウターマン』公式サイト
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2024.10.02 20:00心霊予言漫画に描かれた2036年の日本がヤバい?架空のキャラや事件が現実化した不気味な話6!のページです。マンガ、山口敏太郎、アウターマンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで