■インドネシアNo.1パンクバンドMARJINALの革命
中心人物はGu&Voのマイクと、ベース、ジャンベ、ウクレレなど何でもこなすボブのふたりだ。
このふたりはスハルト独裁政権時代に学生運動の仲間として知り合い、バンドを結成した。
彼らはインドネシアに革命を起こすためにバンドを組んだ。
革命というと過激な印象があるかもしれないが、彼らの起こす革命は決して暴力的なものではなく、人々に気づいてもらい、各自が行動することにより自然に世の中が変わるという方法に思える。
人々の心に伝えるための手段として音楽を選んだのだ。
そして、彼らの音楽や歌詞は人々の心を揺さぶり続け、ストリートチルドレンの子どもたちは、路上やバスの中でウクレレなどの楽器を使いMARJINALの楽曲を演奏し日々の生活の糧を得る。
ネグリ・ングリ 「恐怖に襲われた国」
この国を見ろ
肥沃で豊か
青い海のように田んぼは広大に広がる
しかしわたしたちは嘆いている
物語以外何も残らない
物語、物語… 物語だけが続く
失業率は増加している
貧困が蔓延している
屋台は追い出され、地面に打ち付けられる
幼い子どもはすすり泣いている
ストリートで夢に生きるしかない
労働者階級は、常にもがき苦しんでいる
これがわたしたちの国
自然は略奪され、星は無くなった
苦しみから、さらなる苦しみへ、いつもの苦しみへ…
いつまでこの苦しみは続くのだろう?
血と涙で溢れ
シミとなってこの地球を汚す
シミをつけられ、絞め殺され、管理され
貪欲な支配者によって服従させられている
MARJINAL2014年日本盤アルバム『SEJAJAR』より