体をキリストが突き抜け、血液は花の香り! バチカン展示で話題の聖人「ピオ神父」がブッ飛びすぎ!

■霊的穿刺、教皇予言、奇跡の治療、悪魔との戦闘

 第一次世界大戦が始まると、ピオ神父も徴兵されるが、体が弱かった彼は入隊と除隊を繰り返し、肺結核の診断が下った後には完全に退役することとなった。そして、人々の懺悔を聞いていた1918年8月、彼は自分の脇腹をキリストが突き抜けていく幻覚を見る。この「霊的穿刺」呼ばれる現象により、彼は実際に出血を伴う傷を負ったという。

 そしてその痛みが癒えてきた1カ月後、彼の前に再びキリストが現れる。今度は傷を負った様子のキリストにより、彼と同じ5箇所に聖痕を受けた。この聖痕はピオ神父が亡くなるまで治癒せず、50年間体から消えることがなかったという。

 聖痕を受けるという神秘体験をピオ神父だが、彼にまつわる不思議な話はこれだけでは終わらない。1947年、後にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世となるカロル・ユゼフ・ヴォイティワ神父が彼のもとを訪れたとき、「カトリックで最も高い地位につくでしょう」という声をかけている。それはヴォイティワ神父が聖職者の道に入ってまだ4年目のことだった。

 また、ヴォイティワ神父の友人ががんを患っていたため、友人のために祈りを捧げて欲しいと手紙でピオ神父に依頼すると、祈りの結果そのがんが治癒してしまったという話もある。さらには、シチリアに住む盲目少女がピオ神父を訪ねる道中、ものが見え始めるという現象まで起きているのだ。

 そしてピオ神父その人に関する奇妙な話も多い。彼の聖痕から流れ出す血は、香水のような、花の香りがするといわれていたり、離れた場所で神父が同時に目撃される「バイロケーション」が起きていたりする。

 ほかにも、ピオ神父はサタンとその一派と戦闘を繰り広げていたとされ、その戦いのため、いつも満身創痍であったといわれているのだ。

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