あそこをフル勃起させたまま化石になってしまったザトウムシは今…
ミャンマーで奇妙な琥珀が発見されたと2月2日付の英メディア「デイリーメイル」が伝えている。太古の樹木の樹液が化石化して琥珀になるのだが、その中に虫などの生物が閉じ込められたまま化石になってしまうケースはそれほど珍しいものではないらしい。しかし、今回発見された琥珀に閉じ込められてしまった虫は、なんとペニスをフル勃起させている状態であったのである。
■フル勃起状態の恥ずかしい姿で保存されてしまった虫
イギリス「Daily Mail」紙のレポートによると、発見された琥珀の中の虫は現存するザトウムシの仲間で、9900万年前のザトウムシの状態をそのまま保っているという。
フル勃起した状態のそのザトウムシのペニスの大きさは、なんと身体の約半分にもなろうとする巨根さん状態で、観察をしてみると、先端がまるでハートのような形をしているという。ただ、悲しいことにその琥珀にはパートナーの痕跡はみつからないとのことである。
ザトウムシは、一見クモに見えるが、実はクモよりもダニに近い種類で、現代でもよく見ることができる虫である。クモは、子供を作るときに性器を挿入する交尾を行わず、精子の入った袋をメスの生殖器に入れる「交接」と呼ばれる生殖行動をとるが、このザトウムシの仲間はペニスを直接メスの生殖器に挿入して交尾をする。その臨戦態勢のまま固まってしまったというわけである。
「The Science of Nature」誌に発表された論文によると、このザトウムシは「Halitherses grimaldii」と呼ばれる絶滅種であり、また「ナショナル・ジオグラフィック」によれば、こういった状態での発見は初めてのことで、学術的にも非常に価値のあるものだという。アメリカ自然史博物館のロン・クラウス氏は「かなり盛り上がっていたんじゃないでしょうか。ちょっとかわいそうです」とのコメントを出している。
一方、このザトウムシは一見やる気満々には見えるが、実際は樹液にとらわれた時の圧力で体内中の圧力が上がり、勃起状態になってしまったのではないかと疑問視する研究者もいないわけではないらしい。しかし、4億年以上も前から地球に生息してきたザトウムシの仲間は、性器を挿入するという優れた生殖方法で現代まで種をつないでいることを実感させてくれたのも事実だ。
確かに学術的には貴重な研究対象となる化石だが、ザトウムシの気持ちになってみれば、ちょっとどころか、かなり恥ずかしいのではないだろうか。自分の間抜けな状態を固定されてしまっては、少々かわいそうな気がしてこないわけでもない。
(文=高夏五道)
参考:「Daily Mail」ほか
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