【奇景】入水自殺者の足取りを辿るかのよう? 丘から海へと立ち並ぶ海中電柱群(千葉県)
2016.02.20 10:00
■労働者の日常と息遣いを伝える
上空を行き来する自衛隊機を眺めつつ、海からの湿気た風にそよがれながら佇んでいると、いつしか赤黒く染まった空の下には、対岸の灯りがゆらめきはじめる。絵の具のついた筆をバケツの水に入れたように、その身をくねらせながら広がる煙突の煙は、その遠い工場地帯で働く人々の息遣いを伝えるようだ。
夜の帳が降りて煙突の警告灯がともりはじめ、人々は家路へと向かう。やがて再び漆黒の闇を押し流すように太陽が登りはじめ、労働者たちの新しい一日が訪れる。そうした景色を幾度となく眺めてきた細い影たちは今、その終焉の時を、吹きすさむ潮風の中で、ただただ無言で待ち続けている。
(写真/文=Ian McEntire)
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