生きるのも死ぬのも怖くて ― うつ・不安障害を表現した11の写真
2016.03.08 14:00
眠るのが怖かった。本当の暗闇の中ではパニックに陥る。でも、本当に怖いのは暗闇ではなく、暗がりに差し込む一筋の光がつくる影だった。

ヘリウムが頭を満たしていく。焦点がぼけてくる。こんなに簡単な決断なのに、こんなに簡単な質問なのに、心が答えさせてくれない。まるで何千もの回路が同時につながったよう。

息をし続けるように言われる。胸が上下に動いているのを感じる。上へ、下へ。上へ、下へ。なのにどうして息苦しくなってくるのだろう。指を鼻の下にあてて空気が流れているのを確かめてみる。それでも、息ができない。

心の捕虜。思考の煽動者。考えれば考えるほど、物事は悪くなっていく。考えなくても、悪くなっていく。息をしろ。流されてしまえ。楽になるから。
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