エボラでもヘモラクリアでもなく―目、舌、頭皮…全身から血が流れる謎の症状に苦しむ17歳少女

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画像は「BBC」より引用

　日本語には「血涙」という表現がある。最近ネット上では「血の涙」という形で使われることが多いが、「激しい感情により流す涙」という意味の言葉だ。もちろん実際に血の涙を流しているわけではないのだが、今月、英紙「DailyMail」などのメディアが、本当に血の涙を流す、驚くべき症状に悩まされる少女を紹介している。

■目から耳から歯茎から

　イングランド中部の都市ストーク＝オン＝トレントに住む少女、マーニー＝レイ・ハーヴェイさんは17歳。一般的には人生で一番楽しい時期だが、彼女は外に出ず、いつも家の中にいるため友達もいない。それにはもちろん理由がある、彼女は血の涙が出る体質なのだ。

「一度出だすと目が覆われてしまって、視界がふさがってしまうんです」

　実際に出血したときの写真を見てみると、目から真っ赤な血があふれ出ている様子がわかる。両目から出るときと片目からのみのときがあるようで、また、別の写真では、耳からも出血しているのが確認できる。

　症状が現れたのは、2013年の3月のこと。えも言われぬ体調不良により吐血したことからはじまり、病院で検査をしても異常がなかったという。そんな状態が2年ほど続いたのだが、2015年の7月のある夜、彼女がふと目を覚ますと顔が血で覆われていた。そう、目から出血していたのだ。

　急いで救急車を呼ぶと、救命士もそんな症状を見たことがなかったようで驚き、ショックを受けていたようだ。しかし、病院についたときには血が止まっており、視界もよくなっていた。当時は出血して、血が目を覆うことはあっても、数秒後には止まったようで、血液検査でも異常はなかった。ただ、それから2週間、毎日のように血の涙が流れたのだという。

　その後、症状は目のほかにも、耳や鼻、歯茎や頭皮、さらに手の爪や舌にまで及ぶようになる。彼女は眼科医、婦人科医、神経科医や血液の専門家に診てもらい、いくつかの検査を受けたが、免疫機能が低下していることが判明しただけで、それ以上のことはわからなかったという。

 
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