【大炎上のクジラ死骸写真】「命の冒涜というよりも…」複数の写真家に意見を聞いてみた

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 今月9日に北海道紋別市にある北海道立オホーツク流氷科学センターが発表した写真コンテストで最優秀賞に選ばれた作品が「命を冒涜している」「倫理的におかしい」と物議を醸している。「征服」と題された、横たわるクジラの死骸の上でガッツポーズを取る男性の写真である。同センターは15日付けで出展者が受賞を辞退したことを謝罪文とともに発表し、事態の沈静化を図ったようだが時すでに遅し、ネットをはじめ大炎上を引き起こしている。

■事の経緯

 今回開催された「オホーツクの四季」写真コンテストは、今年で25年目となる催しで、地域のアマチュアカメラマンをはじめ自然写真愛好家から多数の応募がある。同センターでは「オホーツクの声を聞き写真で伝える物語」と副題を掲げているが、陸にうちあげられたクジラの死骸に乗ってガッツポーズをしてみせることがその目的に繋がるのだろうか。

 北海道新聞は選出した理由をこう報じている。

「北見市の塩浜郁夫さんの作品『征服』が、最優秀賞の道知事賞に輝いた。全国5都道府県(道内22市町村)から62人118点の応募があり、道写真協会役員で写真道展審査会員の藤井恵子さんが審査。最優秀作は、海岸に流れ着いたクジラに乗ってポーズを取る青年を写し、『めったに見られない作品づくりに成功している』と高く評価された」

 また担当者は、「一部職員から異論が出たが、専門家が選んだので、この作品にしかない何かがあるのだろうと考えた」と朝日新聞の取材に答えている。

 写真展の審査を行った藤井恵子氏は、「海岸に流れてきた?クジラに乗ってヤッタゼ!と言った得意のポーズの青年!滅多に見られない作品作りに成功されたと言ってよいでしょう」と評している。その後クジラが死んでいるとは思わなかったと述べているが、どこまで本当なのかはわからない。


■写真家たちは語る。問題なのは、単純に下手すぎること 

 炎上をうけて、担当者は「専門家の意見を尊重した」と述べているが、この件を写真家たちはどのようにとらえているのか複数名に伺った。

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