廃墟の精神病院に患者の霊が出現?窓から睨みつける表情が恐ろしすぎる=英
「思い出すたびに背筋が寒くなってしまう……」と、“それ”を目撃した男性は今でも恐怖に駆られるという。
■立入禁止の廃病院を外から撮ってみたら…
英・ウェールズ地方にある、ブレコンビーコンズ国立公園にほど近いエリア。そこにずっと前から使用されなくなり、今ではすっかり廃墟となっている、もとは精神病院だったという建物がある。自然の中で、ぽっかりとそこだけ時が止まったような、不思議な空間だ。
窓は割れ、壁はコケに覆われて、いたるところがぼろぼろに剥がれ、渡り廊下の天井も落ちてなくなっており、入り口には“Danger! Keep Out”と立入禁止を知らせる看板が。周辺の散策を楽しんでいたというアダム・スミスさんは、何の気なしに建物に向かってカメラのシャッターを数回押したのだが……。
二階の窓に写っていたのは、なんとこちらをじっと見下ろしているかのような、無表情な男性の顔だった。
「Daily Mail」の記事より
このビクトリア調の廃病院が建てられたのは1903年。当時の最先端の技術と巨額の費用が投入され、自給自足できる農園と下水道や電気・暖房設備が完備され、大きなホールやレクリエーションルーム、床屋やパン屋なども併設された、102名もの患者を収容できる規模の大きなもので、イギリス中から患者が集まったようである。
過去にはこの大病院で、精神医療を目的として頭蓋骨に穴を開け、前頭葉を切り取るロボトミー手術も行われており、それが原因で少なくとも1名は死亡したことがわかっているという。また第二次世界大戦時には捕虜の収容所としても使用されており、当時はドイツ人兵士が捕らえられていた。
■再開発の計画が頓挫し放置されたままの廃病院
期せずして心霊写真が撮れてしまった、と言うスミスさんだが、写った幽霊はおそらく「ロボトミー手術を受けて亡くなった患者か、もしくは捕虜か囚人だったのではないか」と推測しているという。偶然なのかどうか「SNSにこの写真をアップした時からPCがウイルスにやられてしまった」そうで、そのタイミングにも恐怖を感じたそうだ。
もっとも、写真が想像以上に注目されてしまい、見た人々が幽霊を一目見ようと現場に大挙して押しかけてしまったため、スミスさんのもとには現地の人々や議員から早く写真を消すようにとの連絡が入っているという。
なおこの元大病院は、NHS(イギリスの国民保険サービス)の構造改革の影響と場所の不便さなどが影響し、1999年に廃病院となってしまったという。2011年に不動産デベロッパーへ1億円ほどで売却されており、100軒ほどの住宅街に生まれ変わる予定だったが、近隣にある国立公園の美観を損ねるとして現地住民の激しい反対を受け計画は頓挫。廃病院は現在もアスベストを撒き散らしながらも取り壊されずに残ったままである。
いわくありげで何が出てきても不思議ではない物件であるが、棲み着いたゴースト(!?)が安眠できる日が早く来るよう祈りたい。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Daily Mail」、ほか
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