科学者が断言「ブラックホールは高度な宇宙人の住処だ」 安全で快適な“事象の地平面”とは?
太陽は地球の33万倍もの質量を持っているが、では、その太陽の210億倍という質量を想像できるだろうか。先日、太陽の210億倍という凄まじい規模の超大質量ブラックホールが存在する銀河星団の写真が公開された。
■超大質量ブラックホールを擁する巨大楕円銀河「NGC 4889」の写真が公開
今年の2月11日、ハッブル宇宙望遠鏡の活動を紹介するサイト「Hubble Space Telescope」に掲載されたのは、地球から3億光年離れた「かみのけ座銀河団」にある最も明るい巨大楕円銀河「NGC 4889」の写真だ。
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したこのNGC 4889の中心には、太陽の210億倍の質量を持つ超大質量ブラックホール(Supermassive black hole)が威容を誇って鎮座しているのだ。これは、これまでに見つかっているブラックホールの中では最大のものである。
あらゆるものを吸い込むブラックホールだが、その“吸引力”が及ぶ範囲もまた超大質量ブラックホールの場合はケタ外れに広く、約直径1300億kmと計算されている。つまりこのブラックホールに1300億kmを越えて近づいてしまったが最後、後は吸い込まれて海ならぬ宇宙の藻屑と化してしまうのだ。光でさえこの“吸引力”に逆らえずに飲み込まれていく。
まさに死の世界であるブラックホールなのだが、ある科学者によれば、超大質量ブラックホールの中では生命が育まれているというから驚きである。しかもそこで生きているのは原始的な生物や細菌といったような生命ではなく、きわめて高度な技術水準に達した文明を持つ宇宙人だというのだ。
■第3段階の文明を持つ宇宙人が超大質量ブラックホールの内部で暮らしている!?
ロシアの天文学者であるニコライ・S・カルダシェフ博士は1964年に、宇宙に存在しうる宇宙文明の進歩の三段階、いわゆる「カルダシェフの尺度(Kardashev scale)」を発表した。このカルダシェフの尺度は、文明が発する電波などを解析して、文明の発達レベルを3段階に分けるモノサシである。
惑星に降り注ぐエネルギーをすべて活用することができる第1段階の文明から、最も近い恒星(我々にとっての太陽)エネルギーの一部を有効活用できる第2段階の文明、さらに最も近い恒星のエネルギーをも完全に手中に収め、属している銀河の多くの星を植民地化して活用している第3段階の文明の3つが定義されている。ちなみに我々人類は、現在第1段階に到達すべく奮闘中であるという。一説によれば第1段階への“到達度”は70%ということだ。
そしてこの第3段階の文明を持つ宇宙人が、この超大質量ブラックホールの内部で暮らしているというから驚きだ。この説を提唱しているのは、ロシア科学アカデミーの宇宙学者、ヴャチェスラフ・ドクチャーエフ博士だ。論文は2011年にコーネル大学の電子ジャーナル「arXiv」に掲載された。
門外漢にとっては驚かされるばかりの話だが、そうであるとするならば確かに人類がこれまで執拗に地球外生命体の痕跡を探しても、ことごとく梨のつぶてであったことの理由にもなる。ブラックホールの内部にいるとすれば外側からはその存在は確認できないからだ。
では、なぜ先進的文明を持った宇宙人は超大質量ブラックホールを居住地に選んだのか? そしていったん吸い込まれれば死の世界であるはずのブラックホールの内部にどうやって留まっているのか?
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2024.10.02 20:00心霊科学者が断言「ブラックホールは高度な宇宙人の住処だ」 安全で快適な“事象の地平面”とは?のページです。宇宙人、仲田しんじ、ブラックホール、文明、銀河などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで