降り注ぐ光の雨! 1年に160日、1時間に280回も雷に打たれまくる「マラカイボ湖」の謎=ベネズエラ

 15世紀半ばから17世紀半ばまで続いたヨーロッパ人による大規模な航海が行われていた時代を「大航海時代」と呼ぶが、現代のような航行技術がなかったため、航海は非常に危険なものだった。しかしカリブ海や大西洋にもつながっているマラカイボ湖で常に見ることができたカタトゥンボの雷が目印となり、大きく役立ったことから「マラカイボの灯台」とも呼ばれていた。

 技術が発展した現在、米国やロシア、日本をはじめとする16カ国が共同運営している国際宇宙ステーションから見てもはっきりとわかるほどの雷だと言うからには、確かに航海中の船からその雷を見つけることは容易だったであろう。

 数世紀、いや、さらにその遥か昔から稲光を放ってきたカタトゥンボの雷は今日もまたその姿を現しているのだろう。世界中の人々を魅了し続けるその光を、いつか自らの目で見てみたいものである。
(文=清水ミロ)


参考:「EWAO」、「Natur Philosophie」、「BBC」、ほか

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