「テンプル騎士団」の平均寿命は20年長かった?超長寿のヒミツが明らかに!
騎士団設立にあたりパイヤンは、ヨーロッパで力を持っていたシトー修道会の中興の祖であった聖ベルナールに会則を作るように依頼しており、完成した「ラテン語会則」に法った慣習を団員に厳しく遵守させたのである。例えば食事前の手洗いは徹底され、食堂内ではテーブルクロスから細部に至るまで可能な限り清潔に保たれたという。
また当時好まれて食べられていたのは脂肪とカロリーが高いもので、高血圧で肥満の人々も多く糖尿病や痛風など複数の病気の原因となっていたが、騎士団員たちの食事には魚やチーズ、オリーブオイルや新鮮なフルーツが推奨されていた。
■肉、魚、野菜、果物、ワインなどをバランスよく摂取
肉をグリルした所謂ステーキは当時高い人気があったが、会則では肉を食べるのは週に3回だけ。狩猟が禁止されていたこともあるが、発がん性のリスクを考慮して意図的に食べる回数や量を減らしていたと推測される。そして肉の代わりに魚を多く摂取することで、オメガ3脂肪酸を取り込んでコレステロールと中性脂肪を下げる働きを助けていたのである。
さらには野菜と果物に加えて大量の豆類も食べていたようで、善玉菌等体に良い影響を与えてくれるバクテリアを上手に取り入れており、これも彼等の健康食の秘密のひとつである。食べ物だけでなく、ワインも適量飲んでいたとされるが、それも消毒・抗菌作用の高いアロエの果肉入りのワインであった。
極めて理にかなったヘルシーな食生活をしていた騎士団員らはスリムな体型を維持することができ、極めて戦闘に適していたといい、メタボで不健康な敵に対して有利だったようである。これらの徹底した衛生観念や食管理が騎士団の健康を支え、並外れた長寿の素になったに違いない。
戦士たちがまさかの(当時の)初老以上の高齢メンバーに支えられていた、最強のテンプル騎士団。現代でも十分参考になるその健康の秘密には脱帽である。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Discovery News」ほか
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