西欧人男性の半数は、1人の男の子孫であることが判明! 青銅器時代のスーパーエリートは何者だった?
■19万年前の1人の男が人類の父親!?
スタンフォード大学のデヴィッド・ポズニック博士は、このY染色体に含まれるパターンのバラエティが、祖先の生活を解明するする手がかりになるであろうとしている。Y染色体は、父親から息子しか引き継がれないので、狩猟生活のパターンなどを解明する手がかりになるのではないかと期待しているとのことである。
このY染色体の研究によってつくられたそれぞれの相関関係を示す樹形図からは、さらに様々なことがわかってきているとのことである。その樹形図をたどれば、すべてが19万年前の1人の男から生まれているとのことらしい。タイラースミス博士は、この研究においては、人類のアフリカ単一起源説を完全にサポートするものであり、その後5万5千年前の人口爆発をはじめ、世界各地で起こった急激な人口増加によって人類が世界各地に広がっていったことがわかるという。
人類みな兄弟というわけではないだろうが、元をたどれば1人の親になるというこの研究を踏まえて、人類みな仲良くやっていけないものだろうか。ちなみに、この1000人ゲノムプロジェクトの研究調査の結果や、DNAのデータは公開情報であるという。研究に必要ならばだれでも自由に使えるので、興味があれば本格的に研究してみるのもよいのではないだろうか。
(文=高夏五道)
参考:「Daily Mail」、ほか
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