「テロリスト顔」から「ロリコン顔」まで! 見た目だけで15の人格を瞬時に検知する超最新技術(精度80%)!
■顔だけでポーカーの巧さがわかる
現状で80%という“人を見抜く”精度はどれほどの実力なのか? 例えばこのFaceptionには、優れたプロのポーカープレイヤーについても、その顔の膨大なデータベースがあるということだ。
あるアマチュアのポーカー大会において、プレイする前に参加者50人の顔をFaceptionが分析し優勝候補者を4人選び出したという。そして実際に大会がはじまってみると、決勝に残った3人のうち、2人はFaceptionが選び出したプレイヤーだったということだ。すなわち、顔の画像分析でポーカーの能力が高い確率で判明することになるのだ。
おそらくFaceptionの正体は膨大な数の人間の顔の画像を読み込まされた人工知能ということなのだろう。そこに“テロリスト”や“ポーカープレイヤー”といった特徴を検知し判別する機能が加わっているのだ。
各分野の専門家からは、Faceptionの精度を疑問視する意見のほかに、倫理的問題を指摘する声もあがっている。仮にFaceptionが導入されたとすれば、“テロリスト顔”をしているがゆえにその人物は、四六時中職務質問をされてしまうケースも考えられるだろう。また、意図的にヒゲを生やしたり、メイクを濃くしたりする人々が増えれば、それらの人々の顔をデータベースに取り込んでいくうちに、判別精度が下がってくることも考えられる。
しかしそれでも現在の人工知能の力は侮れないという。米ワシントン大学コンピュータサイエンス工学科のペドロ・ドミンゴス教授は、「人工知能の機械学習は我々を日々驚かせてくれます」とAIが現在進行形で急激な進歩を遂げていることを指摘している。ちなみにドミンゴス教授は、今後10年以内に人々はオンライン上に“分身(alter ego)”を持つようになると断言している。オンライン上でできることはその“分身”が行うようになるというのだ。
一説にはイギリス・ロンドン市内だけで50万台以上の監視カメラが設置されているというが、そこへ人工知能の能力が加わるとすれば治安当局には大きなアドバンテージになることは間違いない。まさにジョージ・オーウェルの小説『1984』に登場する“ビッグ・ブラザー”を彷彿とさせる監視社会がもうすぐそこまで近づいているということだろうか。ギルボア氏はこのFaceptionを「社会的にネガティブな用途には使わない」と誓ってはいるのだが……。
(文=仲田しんじ)
参考:「Daily Mail」、「Washington Post」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「テロリスト顔」から「ロリコン顔」まで! 見た目だけで15の人格を瞬時に検知する超最新技術(精度80%)!のページです。テロ、顔、仲田しんじ、人工知能、監視カメラなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで