【栃木】無数の仮面で埋め尽くされた異形ハウス『仮面館』訪問記
そんなある意味圧巻の外観を眺めつつ、建物の中へと進む入り口付近へと足を踏み入れると、そこには侵入者をやんわりと拒むかのように張られた黄色いロープが。そこでさらに周囲を観察してみると、側面の壁にも、垣根にも、そして樹木の隙間からも、無数の仮面たちが無言でこちらを眺めていることに気づかされる。この『仮面館』が、ややもするとオカルトスポットのように扱われてしまうのも、おそらくこうした無言の不気味さゆえのことだろう。
実はこの『仮面館』、聞くところによると、アート教室のようなものが開かれており、館主である男性が、地域の子供たちなどを相手に、創作の手ほどきを行う施設なのだという。しかし、その教室が開かれること自体が少なく、気まぐれに訪れても閉館中であることがほとんどであるため、そうした事情と、このあまりに個性的な外観とが相俟って、噂が噂を呼び、半ば怪奇的なスポットとして捉えられてしまっているというのが実情であるようだ。
なお、聞くところによると、今回外部から確認できた仮面は、あくまでほんの一部。館内はさらにそれを凌ぐ夥しい数の仮面で埋め尽くされており、その数たるや、内外あわせて約20,000個。しかもほぼ1日1点のペースで、現在もなお、増殖中なのだというから驚きを禁じえない。とはいえ、特段説明もなく、この外観である。たしかに、その正体がわからなければ、メキシコの「人形の島」として知られる“The Island of the Dolls”のような代物であるという誤解をしてしまうのも、ある意味、致し方のないことであると言えるかもしれない。
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2024.10.02 20:00心霊【栃木】無数の仮面で埋め尽くされた異形ハウス『仮面館』訪問記のページです。Ian McEntire、仮面などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで