世界初の水中バンド「AquaSonic」がカッコよすぎる！ 構想10年、巨大水槽で5人が演奏する異様なパフォーマンスを見よ！

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画像は「AquaSonic」より引用

　そもそも水中では音が伝わりにくいうえ、空気中よりも速く進んでしまう。しかも、水槽の中で音を発すると波が引き起こされ、それによって音が変化してしまうのだ。それでもライラたちは、苦心の末にこれら難題を可能な限り克服する手法を見出す。そして誕生したのが、水中でも壊れることのないバイオリン、さらに6弦のギターのような「rotacorda」、シンギングボウルにインスパイアされた「crystallophone」、改造されたパーカッションとシンバルのセット「hydraulophone」などのオリジナル楽器の数々だった。加えて水中聴音装置の取りつけ位置や水槽の配置にさえもこだわり、凝りに凝ったステージセットが完成したのだ。

　ライラがボウルに顔を沈めた日からすでに10年の月日が流れていたが、晴れてバンドメンバーも決定。ついに今年5月、「アクアソニック」としてステージデビューを飾る運びとなったというわけだ。

　気の遠くなるような試行錯誤を経て、ついに音響系の新地平を切り拓く（？）新たなサウンドを創造することに成功した「アクアソニック」。彼らの唯一無二のサウンドとパフォーマンスは、決して単に奇抜なことがしたかったわけではなく、自らの理想とする音楽を追い求めてきたヴォーカリスト、ライラの情熱が結実したものだということがおわかりいただけるだろう。演奏に熱中するあまり、溺れてしまわないようくれぐれも注意してほしいが、いつか彼らの“みずみずしい”パフォーマンスをここ日本で楽しむことができる日もやって来るのだろうか？
（編集部）

参考：「AquaSonic」、「Oddity Central」、ほか

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