60歳の男ラプンツェル?世界で最も長髪の男の食生活がヤバすぎる!=インド
古代よりロングヘアは女性の象徴とされてきたが、男性にも古代ギリシャや中世ヨーロッパで富と権力の象徴として、そして現代ではファッションとしてロングヘアが支持されている。
しかしものには限度があるだろうと思わず言いたくなってしまうような、とあるヘアスタイルについて6月6日付の米メディア「Oddity Central」が報じている。早速ご紹介しよう。
■ロープ!? ターバン!? 自由自在の素敵な髪の毛!!
インドの北西部に位置するグジャラート州の都市、ヴァドグラ在住のサウジハイ・ラスワさん(60歳)は、少し離れた場所から見ると、まるでロープを腕に巻きつけて運んでいるかのように見える。
しかしこのロープのような物体は約19メートルに及ぶラスワさん自身のドレッドヘア、つまり髪の毛なのだ。時にはドレッドヘアを丁寧にアタマに巻いて見事なターバンを作るという驚きの技も披露している。
ラスワさんは長期にわたって完璧な手入れをして、自身の髪の毛を伸ばしてきた。彼は2日ごとに3時間かけて髪を洗い、その髪を乾かすべく彼の所有する農場を歩いて回る。さらにラスワさんが木陰で水パイプを吸う間に彼の孫が髪の毛を日光にあてて乾かすこともあれば、住まいの梁にかけて風にさらすこともあるようだ。
ラスワさんは自慢の髪の毛を健康的に、そして強く保つために食事は全て家で作った野菜のみの料理を食べ、できる限り辛い物を避けている。彼は「仕事で家を離れる時は果物のみ口にし、外食は絶対にしない」と言う。空腹になるとバナナを食べるのみの食生活はいたってシンプルだ。
イギリスの動画ニュースサイト「News Flare」によるとラスワさんの約19メートルもある髪の毛は、現在、世界で最も長い男性の頭髪であるという。ラスワさんは取材をした記者に対し「誰かが手助けしてくれるならギネスに申請したいと思っている」と述べた。その声に地元の非営利団体が申請手続きなどの援助を申し出たことでラスワさんのギネス記録更新が現実味を帯びてきた。
■宗教? げん担ぎ? 髪を伸ばす理由のアレコレ
髪の毛は衝撃から頭を守るためにあるという説もあるが、世界中で髪の毛を極端に伸ばしている人を見ることはそう珍しいことではない。では、ただのファッションとは言いがたい長さまで髪を伸ばすその理由とは一体何なのだろうか? その例をいくつか見てみよう。
中国四川省の涼山に住む少数民族は長髪が幸運をもたらすと信じており、古くから男性が髪を伸ばす伝統があるという。
またギネス申請を決めたラスワさんの住むインドには、世界で5番目に大きい宗教で約3千万人の信者を有するシーク教があるが、その教義に男性は髪と髭を切ってはならないとあるために忠実に教えを守り伸ばし続けている人が多い。
イスラエルを中心に世界中にその存在を知らしめるユダヤ人の中でも、正統派ユダヤ教徒の男性は旧約聖書の教えに従い、鬢(びん=もみあげを含む耳ぎわの毛)を剃り落とさずに伸ばす「ペイオト」という独自のスタイルを紀元前7世紀頃から受け継いでいる。
さらにネイティブアメリカンの中には、男児の1歳の誕生日に一度髪を切って以降は切らないという部族が存在する。髪は神聖なものであると共に、体の一部であるがゆえに長いまま保つという伝統を今もなお守り続ける男性たちがいる。
この他にも日本や中国にも男性の長髪の歴史はあるが、さすがにラスワさんの19メートルの髪の毛には及ばない。ラスワさんにはディズニー・アニメのラプンツェルのように健康な髪を保ちつつ、世界一のロン毛に認定されてほしいものである。
(文=清水ミロ)
参考:「Oddity Central」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊60歳の男ラプンツェル?世界で最も長髪の男の食生活がヤバすぎる!=インドのページです。髪、ディズニー、インド、清水ミロ、ギネス、シーク教、ヒゲなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで