大阪の“首吊り廃墟”でトンでもない恐怖体験! 心霊スポット突撃ライターの暴走計画とは?
――大阪の取材を終えて、一息つかれてからまた別の場所へ?
ギンティ:いや、その翌日には神戸に行きました。プロの探偵さんを紹介してもらい、職業柄知っている不思議な現象が起こった場所をいくつか案内してもらったんです。それから、心霊現象が起こるという墓地へ突撃しました。タクシーで人形を持って向かい、着いたらまずは納骨堂で人形とツーショット。この場所で写真を撮ると心霊現象が起こりやすいという話があったんです。
力夫:そしてその墓地は、小高い丘がいくつもあり、間に橋が架けられているんですが、そこも心霊スポットらしいんです。だから、僕が橋の上からこの人形を首吊死体のように吊るし、ギンティさんがその模様を橋の下から撮影しました。橋をどう撮るのか考えたり、機材の設置もしたりと忙しく準備していたんですが、その時にな~んか声が聞こえてくるんですよ。僕らしかいないはずなのに変な声が…。
ギンティ:「殴り込み」シリーズでの心霊スポット取材の時は、変な声が聞こえたら現場はパニックになっていたんですよね。でも、この時は、スタッフは僕らふたりだけで撮影準備に必死だから、一瞬ハッとするんですけど、『怯えてる場合じゃない……準備を終わらせないと!』って作業に戻るんですよね。
力夫:ちょっと今は黙ってて! 本番でお願いしまーすって感じです(苦笑)。
ギンティ:そして、それぞれ震えながらもようやく準備を終えて、合図を送り、撮影開始と思っていたら、上から『あっ!』って声が聞こえて、その直後、僕の足もとでドサって音がしたんですよ。『なんだ!?』って思い、ライトで照らしてみると、首のない人が転がっているんです!!
力夫:人形を吊るそうとしたら、体だけすっぽりと落ちちゃったんです。
――ちょっとしたハプニングですけど、すごく怖いです…。
ギンティ:そうですよね。発見した瞬間は最初は首なし死体かと思って、全身の力が抜けましたよ…。でも、力夫は日が昇るまでに撮るものを撮らなければならないという強迫観念に囚われていたので、『ギンティさん!! テイクツー!!!』って震える声で叫んだんです。もう、首がないデカイ人形を抱えて、橋まで行くのが本当に嫌でした。
力夫:橋に戻るには一人ぼっちで広い墓地を通るないといけないんですよね。首なし人形を抱えながら。その時は、いろんな恐怖現象が起こったんですけど、それはDVD作品かイベントでのお楽しみ、でお願いします。
■後編へ続く
(聞き手=Leoneko/構成=編集部)
【出演】スーサイド・ララバイ(ギンティ小林&市川力夫)
2016年8月5日(金曜日)
OPEN 18:30/START 19:30
場所:Loft9 Shibuya
心霊スポット突入ドキュメンタリー『怪談新耳袋 殴り込み!』の元メンバー、
ギンティ小林と市川力夫による新企画『スーサイド・ララバイ』。
今回は東北心霊スポットで行った最新自殺行為を報告&上映!!
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