大阪の“首吊り廃墟”でトンでもない恐怖体験! 心霊スポット突撃ライターの暴走計画とは?
『新耳袋殴り込み』シリーズで、数々の心霊スポットにガチンコの突撃を繰り返し、心霊現象を映像や写真に収めることに成功していたギンティ小林氏・市川力夫氏の両名。現在は、『新耳袋殴り込み』よりもさらに危ないスポットに突撃し、超ド級のパフォーマンスで霊を挑発する『スーサイド・ララバイ 決めてやる今夜』という作品を製作に意欲を注いでいる。彼らは今後、どこに向かい、なにを見て、なにを成し遂げたいのだろうか?
――今まで、心霊的に危険な場所であえて過激なことをし続けてきたおふたりですが、なぜまたあらためて、活動を再開し、さらに危険なところにまで踏み込もうとしているのでしょうか?
ギンティ小林氏(以下、ギンティ):「殴り込み」シリーズが終わった時は、肩の荷が下りたというのが、本音でした。やっぱり心霊スポットに潜入するのは怖いですからね。それなのに最後の年は、劇場版作品として『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版【魔界編・前後編】、またDVD作品として【怪談新耳袋 殴り込み!地獄編・前後編】と、計4本も作品を収録しなければならなかったんですよ。
市川力夫氏(以下、力夫):僕はこれらの作品の監督を務めたんですが、年が明けた瞬間から心霊スポットの候補地の打ち合わせが始まり、受験シーズンくらいにはもう取材・撮影をしなければならなかったんです。そして撮影前に候補地の下見に行くんですが、心霊スポットは人里離れた所に多いので、そこまで行くのもすごく疲れるし、着いたら着いたで、工事中だったり、閉鎖されたりしている時もあるし、とにかく大変だったんです。
ギンティ:だから、そんな煩わしさから開放されてホッとしたんですよね。これで、心霊スポットに突撃し続ける日々から開放された…って。でも、時間が経つにつれて、平和な生活に物足りなさを感じるようになって(笑)。それで、新たな心霊スポット取材作品をやろう、と思ったんです。で、やるなら力夫は絶対に必要だな、と思って彼に相談したんです。当初、僕はメーカーと組んで作る方向で考えていたんですが、力夫から『いっそ、俺たちだけで作りませんか? 制作費は自腹で』と言われたんですよ。ふたりでリスク背負えばなんでもできますから。『新耳袋殴りこみ』シリーズは自由にやってるように見えるけども、そうではなかった点もあったんです。ある心霊スポットで考えた挑発行為が、あまりに過激かつ罰当たりすぎるので、メーカー的にNGということもありましたし。特に難しかったのが、クレイジーな感性の協力者を出演させること。
力夫:かつて、その協力者とともに心霊スポットに潜入する映像を撮ったのですが、メーカーから「目つきや挙動が危なすぎて商業作品に出すわけには行かない」って言われて全部カットされたことがあったんですよ。でも、ふたりならば止める人もいないですからね。
――なるほど。そうなると、作品としては大きな違いも出てくるのでは?
力夫:単純な心霊スポット突入映像からは逸脱してきてるかもしれません(笑)。心霊スポットを数カ所巡って、心霊現象を記録するだけではなく、ロード・ムービーみたいな。心霊スポットに行って、なにかやるというだけではなく、リサーチの模様や一緒に行く人との交渉など、取材工程までをも補完した作品を作りたいんです。
ギンティ:その工程で、面白いことや心霊現象以外のショッキングなことがたくさん起きるんですよ。だからこそ、僕らは自分たちが手がけている作品を“ショック・ドキュメンタリー”って呼んでいるんです。
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