【相模原19人刺殺】容疑者の主張は日本に根付く障害者“根絶”思想そのもの! つい最近まで日本も法律で障害者を断種していた
2016.07.27 12:00
■障害者施設職員の女性が語る“日本社会の闇”
当然ながら「優生保護法」下で強制的に断種された人々は、現在の日本社会に数多く暮らしている。筆者の知人である知的障害者施設で働く女性は、彼らの苦しみを次のように代弁する。
「断種された女性で、突然子宮をおさえて泣き出す人がいます。子宮を摘出されたことに気がついていないはずなのに、とても悲しそうな顔をするのです。こんなことが最近まで行われていたことを日本人はもっと知るべきです」
「相模原の事件で、犯人が語った言葉……。普段は表立って口には出さなくても、あのような考え方が、実は社会の深部に根付き、ずっと受け継がれてしまっている可能性は否定できないと思います」
社会的弱者を自らよりも“劣る”存在と決めつけ、その命を軽く見た結果が今回の凶悪犯罪につながったとすれば、日本社会に脈々と受け継がれてきた“深い闇”が投影されていると考えることもできそうだ。いったい障害者たちの受難は、この先いつまで続くのか? 部外者であるということはあり得ない。私たち一人ひとりに、重い課題を突きつける事件と言えるだろう。
(編集部)
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