UFO動画のホンモノとニセモノの見分け方・決定版! 宇宙現象観測所センター所長寄稿
前回、東京上空に出現した「“本物の”UFO動画」を紹介した。【詳しくは、コチラ】
だが、近年ネットなどで量産されているUFO動画の中には、こうした本物のUFOではなく「フェイク」や「検証ミス」によって紹介されているものが多い。ニセモノに騙されないためには、どのようにUFO動画を検証すればいいのか、これから説明しよう。
■UFO画像の検証の前に知っておくべきこと
従来、UFOの写真や動画の画像といわれているもののほとんどは、未確認飛行物体(UFO)ではなくほとんどは確認物体(IFO)である。
・UFOと見間違えられやすいIFO一覧
確認物体(IFO)とは、流星、火球、惑星(特に金星)、あかるい恒星、幻日、蜃気楼、鳥、飛行機、ショートコン、ヘリコプター、飛行船、気球、風船、気象観測用気球、凧、ゴミ、円盤型の雲、レンズ雲、昆虫の群れ、雲に反射したサーチライトやヘッドライト、遠くの山の明かり、航空標識灯、球電、オーロラ、人工衛星、宇宙ゴミ
※参照:『コンドンレポート(Condon Committee)』(1966-1968)
また、今や、画像の加工・編集、動画の加工・作成がだれでも安易にできることから、いかにもといったUFOのフェイク画像や動画が日本のみならず世界的に蔓延している。
■鮮明で、フォーカスがあまりにもハッキリしているUFO写真はほぼニセモノ!
なかにはあまりにも鮮明でフォーカスがハッキリしている写真も数多くある。しかし、それらのほとんどは作られたもの、いわゆるフェイクが多い。なぜなら、通常マニュアルカメラでは、空中に突然現れたUFOや動き、そもそも遠方のUFOに人が瞬時にピントを合わせることはほとんど不可能だといわれているからだ。
また、一眼レフカメラを含むデジタルカメラは比較的応答速度の速いオートフォーカス(AF)の機能があるが、たとえば画面全体が星空の場合、つまり画面が暗闇の状態で、カメラのAF機能を使ったピント合わせはほぼ不可能だということだ。また、同じく、背景に何もない空中の動く物体にピントを合わせるのもほぼ不可能であろう。
ランダムに動いている物に対してはカメラのAF機能は非常に相性が悪く、対象物にピントを合わせてシャッターを切る頃にはもうピントがずれてしまっているという結果になる。様々な新しい技術でAF機能も進化しているが、最新のものでも暗い場所や、コントラストが低いもの、高速で動くものにピントを合わせるのはまだまだ苦手としているらしい。
つまり、あまりにも鮮明なUFO写真はそのほとんどが作り物、ニセモノ、フェイクと思われるのだ。
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