UFOか、隕石か、世界の終わりか!? マイアミ空港に現れた超巨大な青白い光の正体は?
先月、米・フロリダ州のマイアミ国際空港上空に突如として出現した青白い光に世界中が沸き立っている。夜空をぐんぐんと突き進む、奇妙な光の正体は――!?
この動画は、マイアミ国際空港の職員が携帯電話のカメラで捉えたものだ。整備中のアメリカン航空機のはるか上空を、“なみだ型”の青白い光が動いている様子をハッキリと確認することができる。
「見ろよ! (付近を航行している)飛行機にぶつかってしまうんじゃないか!?」
空港の職員たちは、呆気にとられながら口々に心配の声を上げる。そうしている間にも、煙ともオーロラともつかない奇妙な光は画面右方向へと移動し続ける。まるでこの世の終わりのような夜空の異変に、誰もが釘付けだ。
実は世界を見わたすと、夜空に同様の光が現れるケースは過去にも複数回発生している。2014年4月には、メキシコ南東部・オアハカ州の上空に今回とよく似た青白い光が目撃されているが、それは“なみだ型”ではなく“螺旋状”だった。ほかにオーストラリア(2010年6月)、ニュージーランド(2011年3月)、モンゴル(2011年6月)、ウクライナ(2011年11月)、イスラエル(2013年6月)、ノルウェー(2013年9月)などの事例もよく知られているが、いずれも原因は不明なままとなっている。
動画共有サイトLiveLeak上で映像が公開されると、海外メディアが続々とこれを報じ、謎の光の正体について熱い議論が開始された。ネット上には「宇宙からの侵略ではないか」「隕石で間違いないだろう」「神による審判の時が来たのである」「ロケットやミサイルの打ち上げではないか」などさまざまな意見が寄せられたが、誰も確証を得られない。
しかしその後、事態は急転する。
騒ぎがあまりにも大きくなりすぎたことを危惧したのか、米・国立ハリケーンセンターがツイッター上で次のような公式声明を発表したのだ。
「もしも空に奇妙な光か雲を見かけたとしたら、それは6月24日にケープカナベラル空軍基地から発射された『アトラス5』ロケットです。隕石ではありません」
これを受けて騒動は次第に終息しつつあるが、現在、人々の関心はこの「アトラス5」ロケットに“何が積まれていたのか”という点に移りつつあるようだ。そもそも「アトラス5」は米軍の使い捨てロケットとして誕生した経緯があり、過去には偵察衛星などの打ち上げに用いられてきた。当局としては、可能な限り打ち上げの事実を隠しておきたかったに違いないのだ。
もちろん「アトラス5」を打ち上げた目的については、当局も黙秘を貫いている。青白い光の原因が、地球外生命体による侵略や巨大隕石でなかったことは一安心だが、もうしばらく騒動は続きそうだ。
(編集部)
参考:「The Daily Mail」、「Yahoo! 7 NEWS」、ほか
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