【衝撃】水中を生物のように泳ぎ回る「油」が発見される! メカニズム不明、生命誕生の謎が解明する可能性も!?

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OilDroplets.jpg画像は「Scientific Reports」より引用

「細胞がどうやって動いているか、そのシステムには未解明な部分が多く残っています。今回の油滴のようなシンプルなモデルは、その理解に大いに役立つと考えられますね」

 そしてX氏は、この油滴が生命進化の解明にも役立つのではないかと力説した。

「ご存じの通り、地球上のすべての生物は細胞からできていますが、この細胞がどのように生まれたのか、それを考える上でも面白い発見です。生命は、アミノ酸や核酸などで満ちた原初の海の中で生まれたと考えられていますが、詳細なメカニズムはいまだ不明です。さまざまな物質が、物理化学的な作用によって組織化した結果、『細胞』の原型が作られたと考えられているものの、今回のように自ら動くことができる油滴が生命誕生に深く関わっている可能性は捨て切れないと思います。つまり、最初に動けるようになった生物は、もしかしたら今回のような不思議な性質をもつ油に包まれた単細胞生物だったかもしれないという意味です」

 だが、そのような都合の良い物質が、なぜ原初の地球にあったのだろうか?

「今回の不思議な油を構成する『デカノール』と『ウンデカナール』ですが、原初の地球環境でも生成し得る物質の一種です。それ以外にも、宇宙空間から隕石などにくっついて飛来してきた可能性(パンスペルミア説)だってある」

 そして最後にX氏の口から、驚くべき一言が飛び出した。

「何者かが地球へと持ち込んだ可能性だって、それを否定する材料はないんですよ。生まれたばかりの小さな細胞を自ら動けるようにして、地球生物の進化を促すためにね」

 我々のイマジネーションを刺激する、実に興味深い話ではないか。日本で発見された不思議な油が、生命の謎と神秘をも解き明かしてくれる日がやって来るかもしれない。

(吉井いつき)


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参考:「NHK NEWS WEB」、「豊田研究室」、「Scientific Reports」、ほか

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