【横浜点滴殺人】“危険な兆候”たくさんあった
【横浜点滴殺人】“危険な兆候”たくさんあったのに…! 県警の初動ミス、病院の隠蔽体質で迷宮入りの可能性

横浜市神奈川区の大口病院で起きた“点滴連続殺人”に新展開だ。事件は4階の終末期病棟に入院していた八巻信雄さん(88)と西川惣蔵さん(88)が9月に入り、立て続けに死去。点滴から有毒の界面活性剤が検出されたことから一気に広がりを見せた。点滴袋のゴム栓に貼られた保護シールには極小の穴が開いており、犯人はそこから注射針を刺し、毒物を混入させた可能性が高い。その手口から医療従事者、それも内部犯行が疑われているが…。
「当局はすでに犯人の目星をつけていて、マスコミの間では『10月上旬にも逮捕』と騒がれていたのですが、一転、迷宮入りしそうな雲行きなのです」とは社会部記者。
原因は捜査を担当する神奈川県警の“初動捜査ミス”だという。
「この病院をめぐっては、8月までに看護師の服が切られたり、患者のカルテが抜き取られたり、同僚のペットボトルに異物が混入されるなどの“危険な兆候”が横浜市の健康福祉監察課と県警の方に寄せられていた。しかし、市は再発防止を促しただけで、警察も捜査に乗り出すことはしなかった。通報したのはこの病院の看護師。事件が発覚して、慌ててその看護師に事情を聴いたがあとの祭りだった」(同)。
同病院にはフロアごとの防犯カメラはなく、唯一正面玄関の天井部分にカメラが設置されているが「それも録画機能のないダミーカメラ」(別の記者)という。物証に乏しい上、市が再発防止を求めた8月の段階で、犯人が万が一に備え、証拠隠滅を図った可能性は十分ある。
同病院では八巻さん、西川さん以外に2カ月間で40人以上が亡くなっている。県警はひとつひとつの死亡データを洗い、手がかりを探そうとしているが「ここに入院する人は大半が終末期の人で、『病死』で処理するのがルーティンになっている。病院側の隠蔽体質も相まって、遺体に不審な点があっても、死亡診断書に記すようなことはしない。つまりお手上げということだ」(現場記者の1人)。
頼みの綱は犯人本人の自供だが、関係者によると「本ボシと見られる女性看護師は事情聴取で疑惑を完全否定。そればかりか涙ぐみながら『ほかの患者さんがかわいそうです』と訴えた」という。
こうして当初、スピード逮捕が期待された事件は一転して「迷宮入り」も想定される事態に…。焦る当局内部では、状況証拠だけで強引にでも立件しようとするグループも出てきているというが、万が一公判維持できなかった場合、責任問題に発展することは確実だ。事件はどのような結末を迎えるのか――。
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