世界初の宇宙国家「アスガルディア」の建設プランを英新聞が報じる! 国民募集中、すでに16万人が登録

 ついに現実がここまで来てしまった! なんと、「宇宙国家」の建設プランが着々と進行しているというのだ! SFの世界を地で行く壮大な計画に世界が驚愕している。

世界初の宇宙国家「アスガルディア」の建設プランを英新聞が報じる! 国民募集中、すでに16万人が登録の画像1画像は「アスガルディア公式」より引用

■宇宙国家「アスガルディア」

 英紙「The Guardian」によると、科学者と法律の専門家チームが、宇宙空間に国家を建設、国連での国家承認を目指していると明かしたという。世界初の宇宙国家は、北欧神話に登場する王国「アースガルズ」にちなんで「アスガルディア」(Asgardia)と名付けられる予定だ。

 公式ウェブサイトによると、アスガルディアの目的は「土地の所有をベースにした国家の法律に縛られない独立したプラットフォームを提供すること」だというが、同プロジェクトを指揮するナノ科学者であり、ロシア人実業家のイーゴリ・アシュルベイリ氏によると、アスガルディアとなるのは来年打ち上げ予定の衛星一機だけとのこと。そのため、たとえアスガルディア国民がいたとしても、地球に居住することになるという。

「アスガルディア国民は物理的には地球に居住することになります。つまり、彼らは地球上の異なる国々に住むということです。ですから、引き続き自分が所属する国家の国民であり続けますが、同時にアスガルディアの国民でもあるというわけです」(アシュルベイリ氏)

 また、アスガルディアが国家として承認されることで、宇宙利用の規制に関する議論をオープンにしたいと考えているようだ。現行の国際宇宙法では、宇宙空間に何かを打ち上げた場合、そのモノに対する責任は打ち上げた国家が負うものと規定されている。しかし、アシュルベイリ氏はその責任を地球上の国家から宇宙空間の国家のほうへ移すべきだと主張している。

「既存の宇宙開発機関は各々の国家の利益を追求しています。そして、そういった機関を持つ国は極めて限られているのです」(同)
「最終的な目的は、地球保護のための法的基盤を築くことと、宇宙へのアクセス手段を持たない国々にも宇宙開発技術への通路を開くことです」(同)

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