「安倍よ、北のサイバー攻撃に負けたくなければ、俺に1千億円よこせ。日本をトップに引き上げる」苫米地英人VS康芳夫対談!
苫「現実問題として、自衛隊は救出部隊を設けることになったわけじゃないですか。だから隊員たちは今慌てて予防接種してるでしょ。海外派遣の可能性のある自衛隊員も、もう半月で15種類ぐらい打たされてるんですよ。“死ぬよ!?”って言ってるんですけどね。でも、彼らがワクチンを打って行けるようになっても、部隊として行くためには、まず通信がないとダメなんです。っていうことは、日本が独自に衛星を持ってなきゃいけないってことです。あとはドローンも飛んでなきゃいけない。ドローンと衛星なしで部隊を派遣したって、殺されに行くようなものですから。つまり、それが“5次元化してる”ってことなの。でも、日本以外の空に、軍事衛星を飛ばしたり日本以外の国で、ドローンを飛ばしたその瞬間に、“攻撃だ”って言われますよね。でも、そうじゃなかったら守ることができないんですよ。もうすでに、情報空間に足を半分以上、突っ込んじゃってる以上はね」
康「それは当たり前ですよ。国会の答弁は《専守防衛》となってるけど、そんなものは屁理屈にすぎない。実際、先制攻撃の能力を持たなきゃダメだと思いますね」
苫「僕が官邸に言ってるのは『物理空間ではなくて、情報空間だけでいいから、攻撃能力を持たせてくれ』ということ。その瞬間に敵国のテレビ局を全部止めるし、病院はかわいそうだから止めないけど、それ以外のすべての施設は電気を止めることができる。本当にお金かけられるんだったら、ICBMのサイロ(大型ミサイルの格納施設)まで、恐らく命令不能にすることまでできる。俺はそれを“やらせろ”と言ってるんですよ」
康「そこまでわかっていて、なんで自衛隊は先制攻撃のシステムを作らないのですか?」
苫「憲法9条で、“サイバー空間だろうが先制攻撃は恐らく違憲だ”っていうのが役所の判断なんですよ。日本国憲法は《専守防衛》なんですよ。ただ、“防衛とは何か?”って定義は時代によって変わるんです。サイバーの時代は、《相手国のサーバーを落とすことが防衛》なのに」
康「それは、国会が怖いから? それにしても『専守防衛』という『用語』はあいまいを極めている。『先制攻撃』と『専守防衛』のマージナルラインは一体どこにあるのか。よくよく考えると『ブラックジョーク』の世界の話だ」
苫「はい、国会が怖いからですね。僕らは“予算だけくれれば、民間で勝手にやりますよ”と。だから“俺らに1千億よこせ”と今言ってるんですけど」
康「でも、そうはいっても、実際には先制攻撃の能力をそなえているんじゃないですか?」
苫「ないです。なぜかっていうと、日本は米軍の指揮下なんで『コマンド・コントロール』を持ってないんです。独自のコマンドコントロールを持ってないから、いざ有事の際にどう動くかってのはアメリカ議会を通さなきゃいけないんです。アメリカに対する直接攻撃だったら、第7艦隊(ハワイ・ホノルルにあるアメリカ海軍)を動かせるけど、日本に対する攻撃だけだと、アメリカ議会で通さないと動けないんですよ。ちなみに、議会を通るまでは3カ月かかりますから」
康「それじゃあ、戦争終わっているじゃない(笑)」
苫「動けないんです、実際は。日米安保条約は発動するまでに3カ月かかりますからね」
康「かつての戦争ってのは、議会の承認とかなしにどんどん進むものでしたけどねえ」
苫「アメリカはもうそれができない国になっちゃったんですよ」
康「“できない”と言ってるだけで、たとえばイラクにしても全部勝手にやってるわけじゃないですか」
苫「それはアメリカが実効支配している地域の例じゃないですか。“アメリカとは関係なく日本だけが攻撃されても動かない”って言ってるわけですから」
康「ああ、日本だけの場合の話ね」
苫「そういうことですね。だから、たとえば尖閣(諸島)を占領された時でも、アメリカが“それでいい”って判断したらアウトなんです。北方領土の場合は、ロシアと日本の話なんで、そこに中国が食い込んでくるのであれば、アメリカにとっては“中国に取られたほうがいい”って判断する可能性もあるでしょう。アメリカ領土や米軍基地への直接攻撃でない時は、必ず、議会を通すしかないんです」
康「すると、実際のところは、アメリカにとっては議会が《タマ除け》になってるんだねえ。これもブラックジョークの領域の話だ」
苫「はい。ホントに有事の際は、一切、日本にとって米軍は役に立たないです」
康「ところで、日本の自衛隊は核兵器を持ってると思います?」
苫「持ってないです。やはりそれは、アメリカ政府が日本に持たせないってフシがあるんです。“日本に持たせたらアメリカに撃つかもしれない”っていう考えがあるんですよ。わかります? 日本人はアメリカに“ギブ・ミー・チョコレート”で友好国ですけれど、調査を取るとアメリカ人の大半はいまだに日本を敵国だと思ってて、むしろ中国の方がアメリカの味方だと思ってるんですよ。そのことを日本人は全然わかっていないわけ。だから、日本に核兵器を持たせることはアメリカ議会が絶対に許さないんです。実際、中国はかつての『連合国』じゃないですか? 日本はいまだに国連憲章に『敵国条項』が残ってるし、敵国ですから。ですから、日本が原爆を持つことは絶対にないんですよ」
康「まるで《オモチャの軍隊》だな(笑)。つまり、いわゆる『張り子の虎』の典型だ。いわばゲームの世界の出来事だね」
苫「ええ。もともと《オモチャの軍隊》です。それでもって“毎年5兆円をアメリカに貢げ”ってだけの話なんです。米軍基地の負担して、有事の際は米軍の下で働けって。『日米安保条約』と『サンフランシスコ講和条約』上、日本の自衛隊は米軍の下部組織ですからね。太平洋側は、中国とロシアに対するアメリカの橋頭堡ですから、日本はいわば《不沈空母》なんです。そこのローカル部隊が自衛隊ですから、アメリカの利益のためだったら使いますけど、そのために“常に5兆円使って軍をメンテナンスしとけ”って論理なんですよ。アメリカの本音では日本を守ろうなんて一切思ってないんです」
康「日本としては、どのようにこの事態を打開したらいいですかねえ?」
苫「これからの戦争は全部サイバー空間にいくから、今は大チャンスだと思っていますよ。今、サイバー攻撃能力が一番高いのはアメリカです。ロシアが2位で、3位は、意外と知られていないけどイランなんです。イスラエルはその気になればイランより上の可能性が高いですが。そして、4位に中国ぐらいで、その他はまだ全然遅れてる。でも、イランが3位に入れるってことは、日本のIQで金さえかければ、1位、2位に割り込める可能性があるということ。もしもそうなった場合は、将来は世界で3つぐらいの《超エリート人工知能》、広さでいうと、港区ぐらいの面積の地下にサーバーが並んでるような《スーパー人工知能》を国家予算で作る。そこまでいくと、イランはついてこれないコストになる。残りは日本と中国とアメリカとロシアってことになるよね。情報空間の戦争というのは、どこかひとつが勝ったら、そのひとつが全部を抑えていくんですよ。人々が全然知らないところで、サイバー空間で戦争が起きて、どれかが勝つんです。まだその時に“日本が1人勝ちすることは可能”なので、“毎年千億よこせっ”て、4~5年前から官邸に言ってますけど、まったく反応なしですね」
果たして、軽々と「千億円よこせ」と要求する苫米地氏に、政府が国防を発注する日がくるのか? 実際、ここまでの自信満々な語り口を聞くだに、自衛隊が苫米地氏に洗脳される日も近いのかもしれない……。
(文・写真=福田光睦/Modern Freaks Inc. 代表・Twitter@mitutika)
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●苫米地英人(とまべち・ひでと)
1959年、東京生まれ。認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同Cylab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、中国南開大学客座教授、全日本気功師会副会長、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIインターナショナル日本代表、天台宗ハワイ別院国際部長、財団法人日本催眠術協会代表理事。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。現在は米国認知科学の研究成果を盛り込んだ能力開発プログラム「PX2」「TPIE」を日本向けにアレンジ。日本における総責任者として普及に努めている。著書に『洗脳広告代理店 電通』(サイゾー)『日本の盲点(スコトーマ)』(ヒカルランド刊)『経済大国なのになぜ貧しいのか?』『現代版 魔女の鉄鎚』『まずは親を超えなさい!』『残り97%の脳の使い方』『英語は逆から学べ!』 『英語は逆から学べ!実践トレーニング編』『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方〜「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法〜』『脳と心の洗い方〜 「なりたい自分」になれるプライミングの技術〜』(フォレスト出版)、『本当はすごい私』(講談社)『年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方』(宝島社)『洗脳』(三才ブックス)、『ドクター苫米地の新・福音書』(講談社)、『スピリチュアリズム』(にんげん出版)、『心の操縦術』(PHP研究所)、『洗脳原論』(春秋社)、『夢をかなえる洗脳力』(アスコム)、『洗脳護身術』(三才ブックス)、翻訳書に『CIA洗脳実験室』(デジタルハリウッド)など多数。
●康芳夫(こう・よしお)
1937年東京生まれ。国際暗黒プロデューサー、虚業家、家畜人ヤプー全権代理人、全地球を睥睨するスフィンクス。東京大学在学中に石原慎太郎と懇意に。石原慎太郎を隊長とする「国際ネッシー探検隊」や「オリバー君招聘」「猪木対モハメド・アリ戦」など、数々の奇抜な企画を立ち上げる。映画『渇き』にて俳優デビュー。松田翔太主演の連続ドラマ「ディアスポリス 異邦警察」(TBS)、熊切和嘉監督映画「ディアスポリス 異邦警察」にも出演。著書に『虚人と巨人 国際暗黒プロデューサー 康 芳夫と各界の巨人たちの饗宴』(辰巳出版)、『虚人のすすめ―無秩序(カオス)を生き抜け 』(集英社)など多数。
ディアスポリス公式サイト=http://www.dias-police.jp/
公式ツイッター=@kyojinkouyoshio
公式サイト=http://yapou.club
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