「重力もダークマターも実在しない。幻想である」物理学者が宇宙の定義を完全に覆す「ヴァーリンデの重力仮説」を提唱! くるぞ科学革命!
■100年越しの科学革命到来か?
「創発的重力」とは、エントロピーの副次的効果として、重力のようなものが見かけ上出現するというもの。教授はこの理論を、オランダ人理論物理学者ヘーラルト・トホーフトが提唱した、我々の世界はホログラムから生まれる立体映像で、そもそも重力のない2次元空間から生じたものであるという「ホログラフィック原理」に適応し発展させた。ちょうど、熱が物質の運動に付随した現象であるように、重力も他の基礎的な物質の活動に付随している“現象”だといういうわけだ。
「空間、時間、重力についての常識はすぐに再考されなければなりません。物理学者はもうずっと、アインシュタインの重力理論が量子力学と折り合いが悪いことに気付いています。私の新理論は、そういった物理学の袋小路に劇的な変化をもたらすものです。我々は科学革命前夜にいるのです」(ヴァーリンデ教授)
物理学の標準モデルでは、世界は4つの基礎的な要素(重力、電磁気力、弱い力、強い力)で構成されているとされるが、何年もの間このモデルでは説明できない現象がなおざりにされてきた。たとえば、最良の理論である一般相対性理論をもってしても重力そのものやダークマターを完全に説明することができないのだ。
また、一般相対性理論は微小な粒子を扱う量子力学とも折り合いが悪いため、この閉塞状態を打破できる新理論を物理学者は求め続けてきた。そして、その候補として「ヴァーリンデの重力仮説」が浮上してきたのだ。
もし今後、ヴァーリンデの重力仮説が、さらなる実証テストをパスすれば、1世紀にわたり物理学を席巻してきたアインシュタインの重力理論の座を奪い、ダークマター理論も打ち捨てられることになる上、古典物理学と量子力学を統合した“統一理論”の完成につながる可能性まであるという。
アインシュタインが「特殊相対性理論」を発表した1905年から、100年余りの時を経て、物理学界に大胆な革命が起ころうとしている。今後の研究次第であるが、もしかしたら人類の宇宙観がヴァーリンデ以前と以後でガラリと変わってしまうかもしれない。今後もヴァーリンデ教授から目が離せない!
(編集部)
参考:「Daily Mail」、「Big Think」、ほか
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