チンパンジーが“痴情のもつれ”で集団リンチ! 股間を噛みちぎって殺害する犯行現場が撮影される
■人間とチンパンジー、残虐性も似ている
類人猿の同族殺しは、チンパンジーやボノボなどでこれまでにも多数観察されている。しかし、大抵は近隣の群れとの間で起こることであり、同じ群れの中での殺し合いは珍しいという。また、仲間の死体を冒涜するような行いは、長年チンパンジーを観察している研究者らにとっても非常にショッキングだった。
なお、動画の中には死んだ仲間に呼びかけ、起こそうとしているチンパンジーも映っている。そんないじらしい行動を見せたのは、ママドウ。かつて、フォウドウコがアルファオスだったときのナンバー2であった。
その後、フォウドウコの遺体は研究者らによって手厚く葬られた。事件の詳細をまとめた論文は、1月27日付の「International Journal of Primatology」に掲載された。殺害されたフォウドウコの生涯や、事件当時のチンパンジーたちの行動が詳しく記述されており、大変読み応えのある文献となっている。
現在、世界のあちこちで人間も似たような殺人や遺体の冒涜を行っている。動画を見ると、そのルーツを見たような気分にもなる。いずれにしてもチンパンジーと人間は、その残虐性さえも似ていると言えるのかもしれない。
(文=吉井いつき)
参考:「Mirror」、「NATIONAL GEOGRAPHIC」、「International Journal of Primatology」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊チンパンジーが“痴情のもつれ”で集団リンチ! 股間を噛みちぎって殺害する犯行現場が撮影されるのページです。チンパンジー、吉井いつき、セネガル、殺害、集団リンチなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで