IS戦闘員321人をたった1人で射殺した最強の「高齢者スナイパー」! シモ・ヘイヘを超える神業に、敵兵も逃走
19日、米国の支援を受けたイラク軍が、過激派組織「IS(イスラム国)」が支配するモスル西部の奪還作戦を開始した。モスルはISにとっては支配地域の中で最大の都市であるため、奪還すればISの脅威を凋落させるだけではなく、イラクのメンツを賭けた作戦だといえる。
■恐怖の白ひげスナイパー
そんなイラク軍に生ける伝説として知られる1人の老人がいることをご存知だろうか? 男の名はアブー・タシーン(63歳)。第4次中東戦争、イラン・イラク戦争、クウェート侵攻、湾岸戦争に参加したイラク退役軍人だ。現在は、対ISの戦闘に“ボランティア”として参加し、生活は年金でまかなっているという。英紙「Daily Mail」(2月24日付け)が伝えている。
あと2年もすれば“高齢者”になるタシーン氏を伝説たらしめているのは、その並外れた射撃能力だ。なんと、ここわずか2年で321人ものIS兵士を撃ち殺したというのだ!
今月撮影されたとされる、タシーン氏の姿をおさめた貴重な映像が残されている。随分と落ち着いた雰囲気の白ひげの紳士だが、さすが歴戦の勇士、時おり見せる眼光が恐ろしく鋭い。
IS兵士はタシーン氏を心底恐れているようで、タシーン氏が巡回する地域にはIS兵士が現れなくなったという。それというのも、タシーン氏が毎日のように射程圏内に侵入するIS兵士を仕留めていたからだろう。
「ここには誰も来ないと神に誓うよ」(タシーン氏)
「とても落ち着いている。私の精神はリラックスしているよ」(同)
「当番が回ってきたら、真っ先にここに戻りたいね。前に1カ月の休みをもらったけど、12日目には我慢できなくて戻って来たよ」(同)
現在、スナイパーとして最多の射殺記録を持つのは、フィンランドの国民的英雄シモ・ヘイヘ。1941年フィンランドとソビエト連邦の間で起こった冬戦争でソビエト赤軍542人を撃ち殺し、“白い死神”と呼ばれ恐れられた。
75年以上守られてきたレコードだが、勤労意欲に溢れるタシーン氏ならば、あと2年弱で、シモ・ヘイへ超えも夢ではないだろう。
■IS兵士100人以上を撃ち殺した美人女子大生スナイパー
対IS戦闘員の中には異色のスナイパーが他にもいる。2月9日付の英紙「Mirror」が、クルド人ゲリラ組織の美人女子大生スナイパーを報じている。
クルド人の両親の元に生まれた23歳のジョアンナ・パラニさんは、デンマークの大学で政治学や哲学を学ぶ女子大生だったが、2014年ISとの戦闘に参加するためイラクに入国、スナイパーとして100人以上のIS兵士を射殺したという。まさに英雄的な活躍だが、デンマークでは「テロリスト」のレッテルを貼られ、白い目で見られているという。
大ヒット映画『アメリカン・スナイパー』では、イラク戦争で活躍したアメリカの英雄的スナイパー、クリス・カイルがPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩む姿が生々しく描かれている。敵対するIS兵士とはいえども、多くの人を殺害してきたタシーン氏とパラーニさんの心も多かれ少なかれ蝕まれていることだろう。一日でも早く戦闘が終結することを願わずにはいられない。
(編集部)
参考:「Military.com」、「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊IS戦闘員321人をたった1人で射殺した最強の「高齢者スナイパー」! シモ・ヘイヘを超える神業に、敵兵も逃走のページです。イラク、IS、スナイパー、高齢者、銃殺、アメリカン・スナイパー、クルド、シモ・ヘイヘなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで