「人類滅亡のシナリオ10」ケンブリッジ大学・絶滅リスク研究機関が発表! 殺人AI、バイオハッキング…ヤバすぎる近未来!
6. 小惑星衝突/時期:5000万年から6000万年の間/対策優先度:低
2017年1月、10階建てビルとほぼ同じ大きさの小惑星が月と地球の距離の半分程度まで地球に近づく現象が起きた。恐竜を全滅させたと考えられる10km規模の小惑星の衝突は稀だが、その5分の1のサイズの小惑星でも我々の文明を壊滅させる可能性はあるという。それは半径300km以内のすべてを無にし、ほこりや破片が「冬の時代」を引き起こしてほとんどの生物は滅びるであろう。または小惑星が海に突入すれば、大規模な津波が起きて海岸線全体を壊滅させ、大量の海水が大気中に舞い上がる。その結果、オゾン層も壊滅、生存者を危険レベルの紫外線にさらすことになろう。メリーランド州NASAのゴダード宇宙飛行センター研究員であるナス博士は、小惑星衝突に備えるためには迎撃ロケットの建造しかないと話す。
7. シミュレーション仮説が実証される/時期:未知/対策優先度:非常に低い
哲学者たちは長い間、私たちの内部の「自己」と外部の「現実」との相互作用を調べ、人間の「感覚」はどの程度信頼できるのかを問う思考実験を行ってきた。我々が「実物」として体験している世界は、実際はただのシミュレーションであるという「シミュレーション仮説」は科学者、哲学者、さらにはビジネスパーソンも真剣に考えていることだ。2016年9月に金融大手のバンク・オブ・アメリカは、人間がある種のコンピュータ・シミュレーション上で生きている確率は20%から50%あるという報告書を作成している。
8. 食糧不足/時期:2050年/対策優先度:高
地球温暖化による水不足の拡大は食糧不足や人類の大移動につながり、気候変動によってもたらされる脅威の中でも最も深刻だ。現在16億人が水不足の地域に住んでいるが、2025年までにその人数は28億人に増加する事が予測されている。
そして食料危機の可能性も重大だ。2050年までに世界人口は73億人から90億人を優に超えると予測され、食料生産を60%以上増加させる必要があるといわれている。しかし現実問題は、食糧生産技術の進歩が主に化石燃料に依存していることだ。さらに耕作可能な土地が土壌侵食を含む要因によって減少している。CSERの研究者は、食糧不足は暴動や政治的不安定につながるが、この問題についての対策は驚くほどされていないと指摘する。「The Taskforce on Extreme Weather and Global Food System Resilience(気候変動と世界の食糧システムの回復力調査部門)」によれば、食糧不足、価格急騰、市場不安定等の厳しいショックは1回だけではなく、繰り返し起こる可能性が高い。
9. 粒子加速器事故/時期:現在/対策優先度:非常に低い
将来の地球の存在を脅かす可能性のひとつに粒子加速器(particle accelerator)事故がある。スイスのジュネーブでは世界最大かつ最も強力な粒子加速器である大型ハドロンコリダー(LHC)を使った実験が行われている。これらの実験によって生命と宇宙の誕生への答えに近づける一方で、このLHCが地球の崩壊をもたらすのではという懸念もある。一部の科学者は真空崩壊と呼ばれる過程で周囲の物質、あるいは宇宙自体を吸い込む“真の真空”が形成され、マイクロブラックホールを生み出すのではないかと危惧している。
10. 専制支配者の登場/時期:現在/対策優先度:中
CSERは「実在的脅威」を研究する機関だが、イギリスのEU離脱時、そしてドナルド・トランプ氏が米大統領になった時にも研究者を集めて会議を行っている。専門家の中には、核問題や気候変動に対する関心が低い強硬派の指導者が世界の安定を崩すと考える者は多い。またCSERのワイツドーファー博士はトランプ氏が大統領になることで、科学的根拠を議論する社会から遠ざかり、地球の脅威に対処する力が弱まってくると考えている。CSERのサイモン・ビアード氏は、今後アメリカが国際社会を揺るがす大きな脅威になると警鐘を鳴らしている。
いかがだったろうか。すでに指摘されている脅威もあれば、まだまだSFの世界の中と思える脅威もある。しかしこれらのうちのいくつかが近い将来起きる可能性は非常に高いのだ。
(文=三橋ココ)
参考:「Wired」、「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「人類滅亡のシナリオ10」ケンブリッジ大学・絶滅リスク研究機関が発表! 殺人AI、バイオハッキング…ヤバすぎる近未来!のページです。地球、人工知能、核戦争、三橋ココ、大量絶滅、惑星衝突、気候変動などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで