「名前で顔が変わる」ことが研究で判明! やはりフトシはデブになる「ドリアン・グレイ効果」とは!?
名前が容姿を物理的に変えてしまうことがエルサレム・ヘブライ大学の調査で判明した。なんと、多くの人が他人の顔と名前を40%もの高い確率で言い当てたというのだ!
米ラジオネットワーク「npr」(2月27日付)によると、実験ではフランス人とイスラエル人の被験者に見知らぬ人々の顔写真を見せ、4つある名前の中からその顔と合致するものを選ぶよう指示。ランダムに選んだ場合の正答率は4分の1(25%)だが、全ての実験において被験者らは40%もの正答率を叩き出したという。
■名前が顔を変える
さらに、顔を識別するようプログラミングされたコンピュータに94,000人の顔画像を見せたところ、54~64%の確率で名前を一致させたというから驚きだ! 顔と名前の一致など、まるで非科学的な話だが、何故このような現象が実際に起こるのだろうか?
研究者らによると、社会的規範とステレオタイプが大きな理由だという。我々は自分の名前に影響を受けつつ成長し、無意識のうちに髪型を変えたり、体重を増やしたり、笑ったり、顔をしかめたりしている。物心がついた時から社会的な圧力や他人の視線や期待に敏感に反応するようになる。たとえば、英語圏ではBobはTimよりも丸顔であって欲しい、KatherineはScarlettよりも豊かな人生を送って欲しい、というゆるやかな社会的圧力があるそうだ。社会規範には、それぞれの文化圏の影響が現れるため、実験に参加したフランス人被験者はフランス人の名前と顔、イスラエル人被験者はイスラエル人の名前と顔をより正確に一致させたという。
この現象は、自己の予言を叶えるために自ら結果を生じさせる行動を取る「自己成就予言(self-fulfilling prophecy)」の一種であると研究者らは考えているようだ。たとえば、血液型占いを信じている人が「A型は神経質」と期待した時、無意識的に「神経質なA型の人」だけを記憶にとどめる場合がそれにあたる。名前の場合も同様、無意識に自身の容姿を文化的規範や他人の期待に適応するように行動しているのだという。
「名前の響きや意味、その名前を持つ知り合いや有名人など、1つの名前には多くの文化的な要素が含まれています」(Ruth Mayo博士)
「文化はステレオタイプを生み出します。たとえばローズという名前はバラを連想させるため、その名前を持つ人が花のように美しいことを期待します。ですから、ローズ本人も周囲の期待に答えようと、より女性らしくなるのです」(Ruth Mayo博士)
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2024.10.02 20:00心霊「名前で顔が変わる」ことが研究で判明! やはりフトシはデブになる「ドリアン・グレイ効果」とは!?のページです。名前、科学、顔、心理学、ドリアン・グレイ効果、自己成就予言などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで