【閲覧注意】6つの衝撃映像で振り返る3.11の本当の恐怖 ― 津波の恐ろしさを後世に
東日本大震災の発生から、まもなく6年が経とうとしている。東北大学災害科学国際研究所は、震災発生時に撮影された映像を地図上で検索できるシステム「動画でふりかえる3.11 ―東日本大震災公開動画ファインダー―」をインターネット上で公開した。ネット上に散在する地震や津波の脅威を地図上で検索し、振り返ることを容易にするための試みだ。今後の防災対策として、教訓を得られそうな動画を紹介したい。
この検索システムに収められている動画は、「津波直後」「津波襲来」「地震発生時」に大別され、さらに場所を選択することによって、指定した地点の映像を見つけ出すことができる。今回は主に、「津波襲来」のオプションを選択することで見られる映像を列挙する。
ちなみに、映像によっては「この動画には、地震・津波・火災などの衝撃的な映像が含まれています。精神的なストレスが生じる可能性もありますので、ご注意ください」という注意書きが冒頭にあるため、該当する方は閲覧に注意していただきたい。
宮城県多賀城市のイオン前。仙台港から100mほど内陸に入ったところにある。大地震発生後に屋外に避難した人々が、遠くに津波が襲来しているのを見て、「上がって!」と叫ぶとともに、車が流されている光景を見て悲鳴を上げる。
このような市街地は、周囲に高い建物がない地域に比べると避難できる商業施設などがあるため、恵まれているかもしれない。市街地で津波に襲われそうになったら、とにかく高い建物に上ることだ。
この映像は津波ではなく、地震発生時のものだ。仙台市宮城野区の仙台港近くにあるオフィスで撮影された。東北地方太平洋沖地震では、仙台市宮城野区で震度6強を記録したが、撮影者は「大地震だ!」と叫びながらも撮影の手を止めず、結果的に貴重な映像となった。頑丈そうなビル内とはいえ、勇気を振り絞っての撮影だったに違いない。その後、屋外に出て、外の状況も撮影されている。撮影者は、津波が襲来した際には同ビルの階上に避難したものと思われる。
海上保安庁音仙台空港基地の保安官による、津波襲来直後の無線での報告。仙台空港の滑走路まで津波が押し寄せた光景を撮影している。多くの自家用車や小型飛行機が流されていく。
撮影者と思われる保安官が、「ここも危ないですが逃げようがありません。今2階にいますけれど、どうなるかわかりません」と伝える。その後に保安官らは、2階にいても身の危険を感じ、屋上へと避難して全員無事だったという。
●高台から津波の襲来を眺める人々(宮城県気仙沼市本吉町前浜地区)
映像の開始時点で、すでに津波が襲来している。津波が軽々と堤防を超える様子を見て、撮影者の男性は「あぁ、もうダメだ」「ここまで来ないか?」などとつぶやく。その後、撮影者も危険を感じて、より高台へと避難を始めた。
気仙沼市の死者数は1,000人以上と、大震災で3番目に多かった。震災後、国は同市に高さ9.8mの防潮堤を約1kmにわたって築くという案を示した。しかし地元住民からは、白砂青松で知られる海水浴場が消えてしまうと反発の声が上った。巨大防潮堤の建設によって赤土が流出し、陸と海が分断され、カキの養殖などの漁業にも悪影響が出るという。大震災を契機に、各地で防潮堤建設ラッシュが始まり、「日本中の海岸が壁で覆われる」といった声も上っているが、必ずしも住民たちがそれを望まないケースもあるようだ。
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2024.10.02 20:00心霊【閲覧注意】6つの衝撃映像で振り返る3.11の本当の恐怖 ― 津波の恐ろしさを後世にのページです。3.11、百瀬直也、東日本大震災、津波、防災、地震、避難などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで