リアル首狩族「ナガ」の末裔が住む村に潜入! 国家権力を超越した王が持つ“人歯ネックレス”がヤバイ
2017.04.23 12:00
出迎えてくれたロンワ村の村長は、鳥の羽をつけた帽子、ライオンをあしらったチョッキ、足にはナガ族独特のビーズ飾りという怪奇な出で立ちであった。胸に輝くネックレスは、やはり首をモチーフにしている。いまに至るまで首狩りの歴史は、彼らの強さを示す、誇りであるのかもしれない。
ロンワ村を統治する王。政府の人間よりも、この方のほうが偉いのである
この姿、珍しい外国人の訪問客を出迎えるため、というわけではなく、ふだんからナチュラルにこの格好なのである。で、村長宅で見せていただいたのが冒頭のお宝の数々だ。イギリスによってキリスト教に改宗させられた彼らではあるが、同時に昔からのアニミズムも大事にしているようだった。
一軒の民家にお邪魔させていただいた。やはり電気はない。壁には狩猟用だという古びたライフルがあった
箕を使ってコメを脱穀しているナガ族のおばあちゃん。鮮やかなビーズ飾りが特徴的だ
今後、ナガにも外国人観光客は増えていく。保存されてきた文化を見聞できるのは、あとわずかなのだろうと思う。
(写真・文=室橋裕和)
●室橋裕和
タイに10年在住し、現地発日本語情報誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを歴任。帰国後はエロからテロまで幅広くアジアを取材、執筆する、ライター・編集者として活動中。少数民族や国境が大好物。
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