2027年7月21日に巨大小惑星が東京を直撃する!? 隕石衝突に備えた国際会議PDCが開催される!
■議論白熱、何が話し合われたのか?
さて、以上のシナリオを元に、大講堂で各国の識者が10~15分ずつプレゼンテーションを行い、小惑星衝突に向けての対策を発表。そして参加者たちは、それぞれの提案に対して真剣に質疑応答を交わしていた。日本勢では、常田氏が小惑星衝突の危険性のほか、太陽フレアの増大やオゾン層破壊の問題を挙げ「あらゆる災害に備えなければならない」と主張。船田議員は「かつてユカタン半島に隕石が衝突し、恐竜をはじめ種の70%が絶滅した。天体落下は人類への脅威である。こうした会議と研究には非常に意義があり、今後さらなる予算投入と人材の拡充が必要だ」と述べていた。
大まかな総意としては、今回のシナリオのように数年の時間的余裕があれば、軌道を分析・計算して小惑星付近に移動衝突機を配備し、いつでも迎撃可能なシステムを構築、小惑星をより安全な軌道へと誘導することが可能だという。この方法がもっとも成功率が高いが、もしも衝突まで1年も時間がない場合、小惑星に核を撃ち込み破壊する方法も考慮すべきとのこと。
なお、PDCには日本のみならず外国人の研究者や大学生たちも数多く傍聴に集まっていた。展示室には東京大学をはじめ各国の有名研究室による分析結果や、回避方法に関する資料も展示されていた。会議終了後には夕食会も行われ、 PDCは地球を守る研究者たちの交流の場としても機能しているようだった。
■小惑星衝突の危機は現実に迫っている!?
さて、今回のPDCに参加した筆者は、充実感とともにある違和感を抱いた。それは、小惑星の衝突シナリオが、実は今まさに進行中の出来事ではないのか、という恐れにも似た懸念である。
まず、PDCで話し合われる内容は、あくまでも「仮のシナリオ」という話だが、地球に衝突する可能性のある小惑星はまだ一部しか発見されてないという現実的な問題がある。そしてNASAは、小惑星発見のプロジェクトに投入する予算を2009年の400万ドル(約4億3000万円)から4000万ドル(約43億円)へと10倍に増やしている。
以上を勘案するに、もしかしたらNASAは、すでに何らかの深刻な情報を掴んでいるのではないか? 実はPDCとは、事実として迫っている小惑星衝突と、その公表を前にして、人々がパニックに陥らないよう入念に“地ならし”するための場ではないのか――?
これまでトカナは、地球に小惑星が衝突する危険性について何度も警告してきた。英紙「EXPRESS」によると、直近では来月23日の午前2時頃、プエルトリコ沿岸に巨大小惑星「3BC2017」が落下する可能性があるという。また、小惑星ではないが、今年後半には2011年に打ち上げられた中国の宇宙ステーション「天宮一号」が地球に落下してくる可能性も指摘されている。今回PDCに参加した各国識者たちの表情が、「仮のシナリオ」にしてはあまりにも真剣に見えたのは、単なる筆者の思い過ごしなのだろうか?
参考:「2017 PDC Japan」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊2027年7月21日に巨大小惑星が東京を直撃する!? 隕石衝突に備えた国際会議PDCが開催される!のページです。NASA、隕石、小惑星、JAXA、核兵器、IAA、PDC、国際会議などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで