目撃情報多数、絶対行ってはダメ心霊スポット! “史上最大の事故発生現場”からうめき声、ホラー映画にも!=タイ
■香港映画「The EYE」のラストシーンのモチーフにも
タイの警察やマスコミではこの心霊スポットの発端となった事故を「1990年ペッブリー通りガス爆発事件」と称している。この事故では67台の車とアパートや寮など51部屋分が焼失。80人の死者と36人の重傷者を出し、総額2.2億バーツの被害額となった。今のレートはバーツあたり3円レベルなので約6.6億円だが、当時は5円レベルだったそうなので11億円相当に上ったことになる。
この事故は1990年9月24日22時ごろに発生した。LPGガスを2万リットルのタンクふたつに満載したタンクローリーが高速道路の高架線から降りてきた際、出口にある信号が赤になりかけていたために急いだところ、左折に失敗して横転。直後には爆発しなかったが、事故の影響でじわじわと熱を帯び、爆発を起こした。タンクローリーは車両検査を受けていなかった違法車両でタンクの強度が不足していたことがのちにわかっている。数秒もかからずして周辺100メートル近くが火の海となった。火炎はビル3階以上の高さにまで上ったという。
事故直後に車に残っていた人やタンクローリーとの衝突で負傷した人々が火災に巻き込まれた。そして、タンクローリーが爆発炎上した目の前には女子寮があり、多くの女子学生などが死亡したという。運転手は即死。多くの巻き込まれた被害者たち、特に女子寮に住んでいた女の子たちが今、ここで霊になって現れるとされている。
この大事故は2002年の香港・シンガポール合作映画「The EYE【アイ】」のラストシーンのモチーフとして描かれている。映画後半では舞台をタイに移しており、その際に主人公が巻き込まれる事件としてこの事故のシーンが描かれていた。同映画はハリウッド映画としてジェシカ・アルバ主演でリメイクされているが、実際の事件をモチーフにしているので、ラストの迫力はオリジナル映画の方が恐い。
このエリアはビジネス街にも近いことから、日中はそれほど不気味な雰囲気はない。しかし夜間は車の通行も少なくなり、オレンジ色の街灯が怪しげな感じを醸し出す。近くには小規模のスラム街もあるなど元々治安もいいとは言えない。そんな有名心霊スポットがバンコク中心にあった。
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