最新研究でわかったくしゃみのハンパない暴力性
くしゃみの病原菌は最大4mブッ飛び、45分間空中を漂うことが判明! おっさんの“ノーガードくしゃみ”は無差別暴力に値する!
くしゃみをした時、その飛沫がどこまで飛んで行くか試したことはあるだろうか? 飛沫の中に含まれる病原菌がいつまで部屋の中を漂っているか、考えたことはあるだろうか? オーストラリアの大学による研究で、その驚きの真実が明らかになった。なんと病原菌は最大4m先まで飛ぶとともに、45分間にわたり生きたまま部屋の中を漂うという。

■最新装置でくしゃみを分析
くしゃみや咳は感染症の主要な感染経路の一つだが、実は感染を広げるメカニズムについてはあまりわかっていない。そこで今回、オーストラリア・クイーンズランド工科大学の研究者らは新たな実験装置を作り、くしゃみで飛び散った飛沫がどのように広がるか、飛び散った病原菌がいつまで生きているかを調査した。同様の実験は過去にも行われているそうだが、今回の研究では実際の感染症患者に協力を依頼し、閉鎖されたドームに向かってくしゃみをしてもらっている。このように本物の患者のくしゃみについて詳細に検討されるのは、世界で初めての試みだという。

今回調査された病原菌は緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)という、どこにでもいるありふれた微生物だ。健康な人ならば感染しても症状はほとんどないのだが、免疫力の低下した病人や老人に感染すると、敗血症などの重篤な疾患を引き起こすこともある。実験では、緑膿菌に感染した患者たちのくしゃみや咳による飛沫の状態が詳しく観察された。
■くしゃみの威力はハンパない
患者から排泄された飛沫は、最大で4mほど飛ぶ。そして飛沫に含まれる水滴は、急速に乾燥し、冷やされ、軽くなり、あっという間に分解されてしまったという。だが、大きな水滴は分解までに当然時間がかかる。小さな飛沫に含まれている病原菌の大半は10秒の半減期で感染力を失ったというが、乾燥が遅い水滴中に含まれた一部の菌は、10分以上の半減期を示し、なんと最大で45分後まで生存することがわかった。

研究の責任者であるクイーンズランド工科大学のリディア・モラウスカ教授によると、くしゃみに含まれる水滴の大きさが違うのは、気道の異なる場所で作られたからだという。遠くまで飛ぶが直後に感染力を失う小さな飛沫と、長時間にわたり感染力を保つ大きな水滴。そう、くしゃみは“2つの戦略”で病原菌を周囲に撒き散らしていたのだ。
多くの人にとっては常識ではあるが、くしゃみが出る時はマスクをするか、最悪でも手の平で押さえるべきだ。幼い子どもでもないのに口を抑えずに咳をして、あまつさえ唾を周囲に撒き散らすようなことは、科学的にも許されない迷惑行為なのである。
参考:「Science Alert」、「QUT」、「PLOS ONE」、ほか
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