奇形写真が多数流出、ナチスだけじゃなかった!「欧米の優生学の記録写真」が公開、遺伝子抹消の過去が明るみに
2017.07.09 16:00
さまざまな人種における「犯罪タイプ」の標準的な頭の形を示す肖像画。1914年にフランスで撮影された。 「Daily Mail」の記事より
「ある人々は周りの人々の負担となるために生まれてきた」「15秒ごとにあなたの100ドルは精神病等の悪い遺伝を持つ人々や犯罪者、障がいを持つ人々の世話に使われる」と描かれた1926年米国フィラデルフィア州のポスター。 「Daily Mail」の記事より
第二次世界大戦が終わり、人々は断種には多くの倫理的問題があると考えるようになり、優生学は人権問題としてタブーとなった。1940年代には断種に関する全ての法律が廃止され、歴史はこう書き直された。「優生学はナチスのやったことで、その他の国は手を汚していない」――と。
しかしこれらの写真によって、優生学はドイツだけではなく他国も100年近く推進していた事実が今回、明るみに出た。
現在では、「優生学」はナチス政権の狂気的行為として認識されているが、実際には欧米の多くの国が推進していたことに驚かされる。そして日本でもかつての優生保護法では、遺伝性疾患だけでなくハンセン氏病や「精神病、精神薄弱」(当時の用語)を持つ患者に対する断種が定められ、行われていたのだ。これらの写真は私たちが過去から学ぶべきことを伝えてくれる、貴重な財産になるだろう。
参考:「Daily Mail」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊奇形写真が多数流出、ナチスだけじゃなかった!「欧米の優生学の記録写真」が公開、遺伝子抹消の過去が明るみにのページです。奇形、遺伝、三橋ココ、優生学、断種などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで