トリノの聖骸布、本当にイエスの血だった! ナノレベル分析で“決定的証拠”が判明、超話題に!
処刑されたイエス・キリストの遺体を包んだ布とされる「トリノの聖骸布」。中世に作られた偽物ではないかと疑われることも多いが、未だ真相は明らかになっておらず、むしろ精密な科学分析をすればするほど謎が深まっている。そんな曰くつきの一品にまたしても驚愕の事実が隠されていたことが最新の研究で明らかになった。なんと、聖骸布に付着した血痕が本当にキリストのものであるかもしれないというのだ!
■聖骸布に包まれた人物は拷問で死んだ
英紙「Daily Mail」(7月17日付)によると、イタリアの国立研究所が管轄する2つの公的機関とパドヴァ大学が、聖骸布に付着した血痕を分析したところ、通常ではみられない物質が含まれていることが分かったという。
研究チームのイタリア物理学者エルビオ・カルリーノ博士によると、これらの物質はクレアチニンとフェリチンと言い、拷問のような酷い外傷を受けた人の血中に高濃度で生成されるため、鞭打ちや磔にあったキリスト本人の血液である可能性が高まったとのことだ。
また、かつてオックスフォード大学、アリゾナ大学、スイス連邦工科大学の放射性炭素年代測定によって、この聖骸布は1290年~1360年に作られたフェイクである可能性が指摘されたが、パドヴァ大学ジュリオ・ファンティ教授によると、今回発見された物質を中世に人工的に生成することは不可能だという。
「今回の検査で発見された、これらの生物学的ナノ粒子の存在は、聖骸布に包まれた人物が物理的な暴行によって死んだことを示唆しています。人工的に作られたものではありません」(ファンティ教授)
同研究は、「トリノの聖骸布の原子分解研究から判明した新たな生物学的証拠」というタイトルで科学ジャーナル「PlosOne」に掲載された。聖骸布をナノレベルで分析したのは今回が初めてのこともあり、学術的にも注目を集めているようだ。
■カトリック教会も認める聖骸布
もちろん、聖骸布はキリスト教においても以前から大注目されており、前法皇のベネディクト16世は、「トリノの聖骸布は、磔にされた男の血で書かれており、聖書の福音書にある解釈と完全に一致する」とし、現教皇フランシスコも聖骸布の前で黙祷を捧げたと言われている。カトリック教会のトップも認めている聖骸布だけに、今回の発見は信仰者にとっても嬉しいニュースなのではないだろうか。
また、先日トカナでもお伝えしたように、今回の研究とは別に、聖骸布に付着した血痕からキリストのDNAを特定し、現在に生きるキリストの子孫を発見するというプロジェクトも進行している。今後さらなる驚きの発見が飛び出してくることに期待しよう。
参考:「Daily Mail」、「News.com.au」、ほか
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