エイリアンが存在するかもしれない星を新たに20も発見! 1年が395日の惑星「KOI-7923.01」や「K77-11」に注目!
人類にとって“引越し先”の第一候補が火星であることは言うまでもないが、広大な宇宙の中には“優良物件”があふれているはずだ。現に先ごろ、地球の環境によく似たハビタブル惑星(居住可能惑星)が20個、NASAによって特定されたばかりだ。
■地球に酷似したハビタブル惑星「KOI-7923.01」
太陽系外惑星の観測のために2009年に打ち上げられたNASAの探査機・ケプラーは4年間の観測で4000個以上の太陽系外惑星候補を発見してきた。その中には人類が居住可能である“ハビタブル惑星”も多く含まれ、人類の太陽系外進出の希望が膨らむと共に、地球外生命体を発見する可能性も高まっている。
今年6月にもNASAは、水が存在し生命が維持できる可能性のある地球サイズの岩石惑星を新たに10個発見したと発表している。これまでにケプラーによって確認されたハビタブル惑星は50個ほどだといわれているが、「New Scientist」の記事によれば先ごろNASAが人類にとって最も居住に適したハビタブル惑星を20個も特定したということだ。逆に言えば、この20個の惑星には生物が存在する可能性が十分あるということにもなる。
ハビタブル惑星の定義としては、我々の太陽に相当する恒星の周囲を、熱すぎず寒すぎない絶妙な距離をとって公転する水と大気のある惑星ということになるのだが、その中でも特に地球に酷似した惑星が「KOI-7923.01」である。大きさはなんと地球の97%とほとんど同じサイズで、1年が地球より1カ月長い395日ある。
「宇宙船を送る場所を1つ選択しなければならない場合、この惑星は悪い選択ではありません」とケプラー計画のリーダーであるNASAのジェフ・カフリン氏は先の「New Scientist」の取材に答えている。
1年が1カ月長いことからもわかるように、地球よりもほんのわずか恒星から離れているため地表は現在の地球よりはやや寒く、シベリアくらいの気候であるという。しかしながら水が凍らない地域の面積は十分に広く、生物の生息に適しているということだ。研究者たちはさらに詳細な観測が必要だとしているが、遠い将来の人類が目指すにはかなり有力な“引っ越し先”といえそうだ。
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