12歳少女が「スレンダーマン」に命じられて同級生を19回メッタ刺し! ネットのジョークから始まった恐怖の怪物の正体とは?
■真に受けた少女たちの計画
インターネット上の冗談と悪ふざけから生まれたスレンダーマンであるが、その実在を本当に信じてしまう人々は少なからずいた。いつの世もそうだが、子どもはそういった話を信じやすく、しかも影響を受けやすい。
アニッサ・ワイヤーとモーガン・ガイザーもスレンダーマンを真に受けてしまった。両親や教師によると、2人は学校でも孤立していたらしく、長くいじめを受けていたという。その一方で想像力は豊かで、インターネット上では病的な傾向を示していたという。
ネット上に溢れるスレンダーマンの怪談に傾倒した2人は、やがて自分たちの忠誠心や存在を彼に示したいと考えるようになった。そして、自分たちがスレンダーマンの代わりに誰かを殺せば、彼の手下となって一緒に暮らせると思い込んだのである。さらには、自分たちが誰かを殺さなければスレンダーマンが家族に危害を加えるという妄想まで加わり、ついに2人はペイトンさんの殺害を決意した。
2014年5月31日、ついに殺害計画が実行された。当初、殺害は容疑者の家で行われる予定だった。この前日、ペイトンさんは容疑者宅に招かれて宿泊していた。31日の真夜中、アニッサとモーガンは眠っているペイトンさんの口にテープを貼り、ナイフで刺し殺そうとした。だが、その時はためらい(後に「もう1日生きている日をあげた」と語っている)、実行には移せなかった。
翌朝、2人は今度はバスルームで計画を実行しようとしたが、結局場所を家から近所の森へと変更し、そこでペイトンさんを殺害しようと決めた。かくれんぼしようと森に誘われたペイトンさんは、何の疑いもなく彼女らについて行った。
かくれんぼの最中、アニッサとモーガンは捕まえたペイトンさんを地面に押し倒した。そして「ごめんね」と囁いてから、ペイトンさんの腕や足、そして胴体を19回刺した。2人は血まみれになりながらもまだ意識のあった被害者に「助けを呼んでくる」と言い残し、その場から立ち去った。その後、ペイトンさんは自力で近くの道路まで移動し、運良く救助され一命を取り留めたのである。
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