12歳少女が「スレンダーマン」に命じられて同級生を19回メッタ刺し! ネットのジョークから始まった恐怖の怪物の正体とは?
逮捕後、アニッサとモーガンは精神障害による心神喪失状態にあったと主張し、無罪を訴えた。また、互いに「殺害計画を立てたのは自分ではない」と主張しているが、ペイトンさんに対しては謝罪を表明し、「事件を後悔している」と述べている。
昨年12月、アニッサに対する判決が言い渡された。最終的に彼女は第1級殺人罪を認めていた。判決は25年間の精神病院への収容というもので、現在15歳のアニッサは37歳まで拘束されることとなる。モーガンへの判決は今年2月に行われる予定であるが、彼女はすでに精神障害の診断で入院中であるという。
■傷跡は深く
九死に一生を得たペイトンさんだが、その体には事件を物語る19カ所の傷に加え、6回にも及ぶ手術の跡が残された。さらに、友人に刺されたという心の傷は大きく、現在でも不安や恐怖感に苦しめられているという。ペイトンさんの母親は、娘は事件後の数カ月間、寝るときにもハサミを手放せなかったと語っている。
事件後、アニッサとモーガンが読みふけっていたホラーサイト「Creepy Pasta」は被害者へのお見舞いと事件を残念に思うという声明を発表。登録メンバーの一部は、サイトのファンは恐ろしい殺人鬼ではなくただホラーが好きなだけであることを証明するため、ライブストリームで募金活動も行った。
本事件ではさながらホラー映画のように、ネット上で作られたフィクションが現実世界の恐怖へと変貌を遂げた。「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」という古い名言を思い出すが、SNSなどで子どもたちが大人向けのホラーフィクションに触れ、真に受けている様子を見ていると、このような事件は今後も起きるのではないか、日本でも無縁ではないのではないかという気がしてならない。まさに現代のインターネット社会を象徴するかのような事件である。
参考:「Daily Beast」「Daily Mail」「Creepy Pasta」、ほか
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